抜根作業(手掘り)

昨年末に伐採を依頼されて根っこはそのままの場所なんですが、お客様にお願いして「抜根を勉強も兼ねてやらせてください」と頼んだところ快くOK!を頂きました^^ですので時間に追われずゆっくり出来るので気が楽でした(と言ってもすごく疲れましたが)

樹種はモッコク、サザンカが多かったと思います。場所は畑なので土はやわらかく作業のしやすさは抜群です。幹の太さは大体10cm~15cmぐらい、一番太くても20cmぐらいでしょうか?何年植わってたか聞くのを忘れたので年輪からの推測ですが年輪もぼやけてはっきりわかりません(笑)かなり大雑把ですが樹齢20年~30年ぐらいと予想。

うちは弱小零細個人事業主ですので重機のような高価な道具はございませんので手掘りでいきたいと思います。チェーンブロックの三又ぐらい買ってもいいかな?って思ったのですが、今回はとりあえず買うのやめました。三又は単管パイプとかで自分で作ればそんな高いものではないのですが意外と保管場所を取りますので、これからの需要を見て判断したいと思います。

一枚目の写真を見ての通り、広葉樹は伐採されたぐらいでは死にませんのでひこばえが生えてますね。生きてる木が15本くらい?枯れ木が3本くらい。計20本弱との戦いとなります。長くなりますがよろしくお付き合いくださいませ m(_ _)m

今回の作業の戦闘員(道具)たちです。一番右の備中鍬はほとんど出番がありませんでした。左の刃がちょい短めの鍬とミニ鍬が一番活躍したと思います。のこぎりはかなりなまくらの奴を使ったのですが切れなさ過ぎて仕事になりませんのでもったいないですが下の両手引きノコをメインに使いました。

ノコは土とかで使うとすぐ切れなくなるのであまり使いたくありません。そんなときに役にたったのが太枝切りです。激しい戦闘で左の柄が少し曲がってしまいました(笑)この道具、安いわりにとても使えますね^^ あとは斧。安物の斧なので重いわりに切れずにイライラしましたがこいつも作業効率を上げるにはあってよかったと思います。

最後はバール、ミニバールは樹幹下の方の溝切りというのか根切りに重宝しました。でかい金てこバールは千吉の造園バールです。こいつも使えました。とても重くて疲れますが、ちっとやそっとじゃ折れないぐらい丈夫です。最後にこいつでテコを利かせて切り株が倒れた時は快感です♪ あと手袋。普通の手袋だと手が痛くてしかたがなかったので豚革手袋を使いました。

1本目。まだ要領がわかってないのでかなり幹に近い所から掘ってます。これだけ掘ってもまだビクともしません(すごい)。youtubeで見たのですがあらかじめ抜根することがわかってる場合は伐採するときに幹を長め(胸の高さぐらい)に残しておくとテコの原理?でグラグラ揺すって抜くのが楽になります。私の場合は抜根のことを考えずに根際で伐採してしまったので苦労することになります(汗)

横に走った根もすっごいぶっといですね。樹木の力強さを感じます。手斧じゃまったく歯が立ちませんのでノコギリで地道に太根をギコギコ切っていきます・・・

ようやく抜けました(疲)1本平均だいたい抜くのに1時間ぐらい?ですかね

お次の獲物はちっちゃいので比較的楽でしたが、これでもスコップでテコで掘り取ろうとすると曲がってしまいますので造園バールを使いました。

どんどん行きましょう!こいつは苦労したような記憶が・・・ 多分2時間くらいかかったような気がする・・・

バールにコジコジして抜けました・・・ 手羽元の親分みたいな感じでが、でかいし根っこが太いですね・・・

1日目終了、掘り取ったブツはこのまま放置しときます。北風で土を乾かしてから振るい落とした方が楽かな?と思ったからです。場所が広いのでやりやすいですね~最高♪

2日目。仕事の要領が解ってきたので見た目もなんか綺麗です(笑)写真に写ってますが、回りを粗方掘ったあとにこのミニ鍬が活躍します。根っこを捜す発掘作業のようで楽しくなってきます(ものすごく疲れますが)

手掘りの抜根はこういう太い横根?側根?との戦いです。こまめに土を掘り取り、根っこを切る。この根を手斧でバスッと切れたら楽ですが弾んでしまって簡単には切れません。何回かやれば切れる場合もあるのですが、手が豆だらけになったり疲労が蓄積されてしまいます。(大きな斧なら簡単に切れるかもしれません)

ですから太枝切りやノコギリで切るということになります。

こんだけ掘ってもまだビクともしません(うんざり)

かなり疲れてちょっと違うことやってみたくなります(笑) 根鉢を崩していきます

また出てきました太い根っこが・・・ こういうのが張ってるかぎりビクともしません。

ノコで切ります。

かなり下の方でも結構太い根があるんですね~。 こういう根っこを掘り溝の分だけ切除しないとそれより下を掘り進めないのでめんどくさいわけです。

やっと傾きました(もうヘロヘロです・・・)

全容

この人が住んでた家の跡です・・・

あと三本残して帰ります お疲れ様でした・・・

三日目(最終日)です。疲労がたまってかなりしんどいのと、なにより手がやばかったですね。鍬や斧をぶん回しますので手に豆が出き、指が固まってしまって間接曲げると痛いです。ですが動けないこともないので助かりました(なにより後3本だけっていうのが気が楽で)というか鍬や斧を日常仕事で使ってらっしゃる方はすごいですね。頭が下がります。

ということでなんとか現場に向かいました。

ふと見ると切り株から新芽が出てますね^^ 樹木の生命力はすごいですね^^ といいながら容赦なくその命を絶つ自分。「木がかわいそうだな~」とか思いつつ仕事中はタダの物としか見えなくなってるし(私)は勝手な生き物です・・・

「オラッシャー!」と2本抜く

サザンカ?の亡骸を並べてみる・・・ 合掌・・・

最後の1本、一番の大物のコノテガシワ。株立ち状ですが全部足すと30cmぐらいでしょうか?横根がすごいですがバスバス切っていくと・・・

なんとあっさりゴロンと抜けました。抜けたというかほぼ乗ってるだけでまるで盆栽のようでした。解りづらいかもしれませんが下に伸びてる根っこがほぼありません。こいつは手こずると思ってたのでうれしい誤算でした^^

アップです。

ペラペラですね・・・

調べたらコノテガシワは根が浅いそうです。しかしここまで浅いとは驚きですね。コニファー類は台風で倒れやすいと言いますが納得です。樹木によって深根性と浅根性とあるのですが、実際に見てみると大変勉強になりました。そして樹木ごとの根の張り方も奥が深いようで例えばスギは本来、深根性らしいのですが植林されているものは挿し木苗が多く土砂災害でよく倒れてしまうらしいです(自然災害後のテレビでよく映りますよね)詳しくはウィキペディアをご覧ください。

ということで最後までご覧いただきましてありがとうございましたm(_ _)m

三日間でヘトヘトになり翌日は1日寝込みました(笑) まだまだ自分は体力ないな~と思いつつ楽しい抜根作業でした^^ 勉強させて頂きました施主様、そして樹木たちに感謝いたします。ありがとうございました。

コメントをする

 

 

 

.

紅梅 開花

植えて5年ぐらいの梅が綺麗に咲いてくれました^^ 去年はかなりしょぼかったんですが今年は見栄えが良いです。ただしこの梅、なんて名前か知りませんが(紅千鳥?)どうも花の大きさが普通よりちっちゃいような気がします。

「梅は切った方が良い」とよく言いますが、今年はまったく切っておりません。剪定していたらかなり寂しくなってただろうと思います。アップの画像もありますがなんかちっちゃくありませんかね? 八重じゃなくて一重が欲しかったのでその点は良かったのですが・・・

ちなみに香りはあまりしません。やはり白梅のが香りは断然良いですね~。

肉眼だともうちょい映えますが・・・

梅は多少寂しいほうが風情があると言う人もいますからこんなもんですかね? まだ木がちっちゃいのでもっと大きくなってほしいです。花後に少し剪定したいと思います。

キンモクセイ(盆栽)胴吹き

昨年秋、花後に剪定したキンモクセイの盆栽ですが、あえて主幹をぶつ切りして冬を越すとどうなるかな?と思い、残したのですが見事に胴吹きしてきました^^ ちょっとピンボケしてますが元気な芽が出ております。こういう葉っぱがない棒状の枝になるような切り方は通常はしないのですが常緑広葉樹の場合で、「どうしてもここに枝が欲しい」って時にはやってみるのもいいかもしれません。ちなみに太ければ太い枝ほど、または上の方の枝ほど芽吹く力は強いと思います。

細い枝、下の方の枝だと枯れこむ場合もあるので注意です。私は実験のために秋にぶつ切りしましたが冬の寒風、乾燥で切り口から枯れ込む危険もあるので通常の適期は暖かくなってきた樹木が芽吹く前が良いです(3月~4月)一番パワーを貯めてる時なのでほぼ胴吹きしてくると思います。

ということで実験終わったのであらためて赤線のとこで切りたいと思います。電信棒みたいでかっこ悪い樹幹なので・・・

ボケが咲いてます。花数多いですが、なかなか太くなりませんね・・・

ドウダンツツジ 植え付け

二月も後半に入り、今日は小春日和で落葉樹の植え付けには最適かもしれません。ジンチョウゲが枯れたとこに場所が開きましたのでいろいろ買ってきました。まず植えることが決まってた昨年末に門松用に買った南天、ちなみに二ヶ月経ってるのにまだ松の葉が青々してますね(すごい)こんなにもつとは思いませんでした。

あとどうしてもドウダンツツジを植えたかったので買ってしまいました。カーマで1000円のちっちゃい奴を・・・ あと、憩いの農園で早くもユリの芽出し苗が売ってましたので4個。

球根で買うより安いです。ちゃんと咲いてくれますし^^

場所はすぐ前にツツジの生垣があるので今の時期は午前中は日陰です。ほんとは午前に日が当たって午後日陰のが良いですが他によい場所もないですのしかたありません。しかし、今から植える奴らは一日中日当たりガンガンはよくないので悪くはない場所です。逆に夏は午前に日が当たって午後すぎくらいから日陰になるのでよいです^^ 

しっかり耕してちょろっと堆肥&腐葉土を混ぜました。phを計ったら6.0でした。ツツジ類は酸性土壌が好きなので鹿沼やピートモスをもっと混ぜるか悩んだのですが、過去の経験上、鉢植えは鹿沼とか多用したほうがよい気がしますが地植えはあまり変わらないような気がしますのでこのままにしました。あとあまり酸性にしすぎても他の植物に悪影響があると嫌なので・・・

落葉性のツツジは土よりこの地方の夏の暑さが苦手で生育が悪くなる気がします。

こんな感じで植えました^^将来混み合うかもしれませんがどうしてもドウダンツツジが植えたかったのです。うちにはドウダンはあるのですが、そいつは10年ぐらい植わってるのに樹高120cmしかありません(成長が遅すぎ)場所が悪いのか原因はわかりませんが多分この先も成長は見込めませんので新株を買ってきたわけです。

上は今、植えた奴で節がとても長いことがわかると思います。下はうちの成長の遅いドウダンですが節が短くて枝ぶりがとても細かいのがお解かり頂けると思います。うちのは上の株みたいな長い新枝が出たことがないのです。売ってる株も大概そうなのですが、よく見ると、上の株のように徒長枝?というか長い枝を伸ばしてる株もあるんですよね?

なのでこっちのがもしかしたら成長が早いのでは?と思い買ってきたわけです(安かったし)ということでこの先楽しみです^^

岡崎公園のドウダンツツジです。庭にこんなのあったら最高ですが、公園の中ではとてもちっちゃい樹木の部類になりますね?何年植わってるのかわかりませんが・・・

お客様宅の立派なドウダンですが私の身長より高かったので樹高2mぐらいでしょうか?刈込み仕立てですがほっとけばもっとでかくなりそうです。この人は長い新枝がピョンピョン伸びてましたので成育旺盛のようです。多分植えてから50年ぐらい経ってると思いますがお客様いわくやはりドウダンは成長が遅いようです。

午後の日差しに照らされたドウダンはずっと見てても飽きないと仰ってました・・・

ナツズイセン(夏水仙) 芽吹き

チューリップもボチボチ新芽が出てきましたが、この夏に咲くナツズイセンも早くも新芽が出てきております。水仙と名が付いてますがヒガンバナの仲間(リコリス)です。ですので梅雨前ぐらいに葉っぱは一度すべて枯れてしまいます。で、夏になんもないところからいきなり花茎を伸ばしますのでびっくりします(笑)

こいつの新芽は水仙より幅が広くて何枚も重なってて、なんか独特で好きです^^

違う場所の奴らはずっと植えっぱなしなんですが葉っぱの成長が良いですね。ですがこの場所は去年一輪も咲きませんでした・・・やはり球根が混みあうと咲きにくいようなので今年は掘りあげてバラしたいと思います。

昔、地面を掘ってたら球根がゴロゴロ出てきて、どうせ「水仙だろう?」と思って20球ぐらい潰して捨ててしまったことがあるのですが、あとから夏水仙だと判明してものすごくもったいないことをしてしまったことがあります。なのでこいつらは大切に扱いたいと思います^^