サクラ(ソメイヨシノ)の剪定

ビフォー・アフターを見ると「ほとんど変わってないじゃん!」って突っ込みが入りそうですけど二回りぐらいはちっちゃくなりました。桜は一般的にはあまり剪定しないほうが良いと言われてますが、庭に植わってますと限界がありますので今回剪定という方向になりました。

私も正直、桜の剪定はあまりというかほとんどしたことがないので詳しい事は解りませんが、桜は間違った剪定や太い枝を切ると腐りやすいので、とりあず基本に沿って癒合しやすい適切な剪定位置で切ってトップジンを塗っときました。あまり太い枝は切ってないのでほぼ大丈夫だと思います。

落葉樹の剪定は葉っぱが落ちてからの冬季が適期ですが桜はとくにそれを徹底したほうが良いようです。葉っぱが繁ってる春夏の成長期に剪定すると切り口から腐りが入りやすいようです。

太い枝や間違った位置でブツ切りしますと、切り口から無数の徒長枝が出て樹形がめちゃくちゃ乱れます。街の桜を見るとそういう個体が意外と多いですね・・・

桜は大きくなって道路や電線にかかるので小さくしようとそういう大胆な切り方をしてしまいがちですが、いっきに小さくしてしまうと切られた分を取り戻そうと無数の枝がぴょんぴょん伸びて収集つかなくなります。ですので可能なら加減しながらの弱剪定のが樹があばれないと思います。街路樹の場合は切らないと通行の妨げになるのでしょうがありませんが・・・

夏に「枝が邪魔だから」と言って自己流でバスバスに切られたソメイヨシノを見たのですが、切られた分を取り戻そうと必死に芽を出した結果、異常な胴吹きで毛むくじゃらのとてもかっこ悪い形になっておりました。葉っぱの色も悪いし、弱ってると思います。やはり教科書通り夏の剪定は辞めた方がいいです。

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強風時の高所作業はめちゃくちゃ危険

画像はまったく関係ありませんが、キンカンを剪定がてらたくさん頂いたので載せました^^

この時期、ゆずやキンカンがたくさん手に入るので風邪予防になるのか?開業以来4年ほど風邪をひいておりません。

今日は朝から寒くて北西の風がかなり強くてめちゃくちゃ仕事がやりづらく「こりゃ日を改めたほうがいいかな?」って思うくらいの強風でした。しかし、金土と雨で日程が押してましたので帰りたくても帰れない状況なのでやりましたけど(笑)

家に帰って天気予報を見ると、「なるほど仕事がしづらかったわけだ」と納得の風速8~9mでした。突風なら風速10m超えてたでしょうね?この時期は北西の風6mぐらいはザラですが9m超えはそんなにないと思います。6尺の脚立でも風で体が煽られて怖かったので10尺ぐらいだと多分無理だったと思います、というかやらないほうが良いですね。事故率が相当高いです。

今日のニュースで静岡の方で死亡事故があったようです。強風で煽られての転落で作業員の方がお亡くなりになりました(ご冥福をお祈りします)

外仕事はあらためて危険と隣り合わせだと感じた日でした。皆様もくれぐれもお気を付けくださいませ。

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ナンテン(南天)の剪定、実がならない原因は?

モサモサの南天。ナンテンは繁殖力が強くて庭によく勝手に生えたりします。一般的にはスカスカして向こうが透けて見えるぐらいが風情があって良いです。こいつはトトロみたいに毎年ボッサボサになります。

古株で根が広がって樹勢の強い個体は下からワサワサ生えてきてこのように混み混みになってしまいます。この手のタイプには苦労します。ハサミで切れないこともないですが、そうとう握力を使い疲れます。地際までいくと太くてハサミでは切れないのでノコで切るのですが、ここまで混んでるとノコがうまく中に入らないので仕事しづらいですね~。

しかし、今年は先日投稿したケブテックの電動剪定バサミがありますのですんごい楽でした^^ ほんといい買い物しました^^ これくらい間引くと足元がすっきりして良いと思います。

剪定ゴミも結構な量出ます。ナンテンの剪定は脚立が要らないので手軽にできますが、個人でやる場合はゴミの処分のが大変ですね・・・

ビフォー・アフター。 すっきりしました^^

ちなみにこの人はあまり実付きがよくなかったです。ナンテンの実がならない原因で検索すると大概が「花時期が梅雨と重なるので雨で花が落ちてしまうから」と説明されております。それも一因ではあるとは思いますが、あとは「鳥に食べられる」、「植え場所が悪い」、「その個体の性質」等が考えられると思います。

南天は一般的には半日陰ぐらいが良いと言われてますが、日陰に耐えますので建物の北に植えても全然へっちゃらで生育します。逆に、一日中日当たりガンガンな場所でもまったく問題なく生育もします(写真の子はまさにそうです)。日当たりによる実の付き方の差もある思います。理想は半日陰ぐらいが良いと思いますが、日当たりガンガンな場所でも北側でも実付きの良い個体もあるんですよねこれが・・・

なので、結論は「もうその個体の性格としか言えない(いいかげんすぎ)」ような気がします。

なぜかというとお客様宅の南天の傾向を見ると、毎年たわわな奴は毎年たわわだし、実付きの悪い奴は毎年実付きが悪いからです(その場所の環境の差も当然あるのですが)。

あとはぼっさぼさになる樹勢の強いタイプは実付きが悪いような気がする。ほんとに気がするだけでなんの確証もないですが・・・

あとは意外と過酷な環境のが実を付けるかもしれません。庭木が枯れる前に異様に花を付けることがありますが、それは自分が死ぬ前に最後の力を振り絞って子孫を残そうとするからです。

あと、このように株立ち状でひこばえで更新するタイプの樹木は古い枝と若い枝を定期的に更新したほうがよいと思います。どうしても若いひこばえばかりバサバサ切って古い枝を残すような剪定になりがちなので・・・

よくありがちなのが、このように枯れた花軸?だけ残って実が一個も付いてない寂しい光景・・・

ほんとなんでこうなるんでしょうかね?

こいつは白実ナンテン。こいつもあんまり実が付いてない・・・

実付きはよくないですが、すっきり剪定してあげればかっこよいです。

ナンテンは日本のお正月にはかかせないですね^^

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プロ意識を持つことを再認識した出来事

画像はまったく関係ありませんがうちの緑の菊が綺麗だったので載せました^^

当中村園芸は今年で開業4年目になります。少しづつですがお客様も増えて、私を気に入ってくださったお客様がお友達をご紹介してくださったり、どんどん良い輪が広がり、とても気持ちよく仕事させて頂いております。

仕事が増えてお客様から感謝のお言葉を貰うと、自分が人気ものだと勘違いしてちょっと調子づいてしまうことがあります。今年は「仕事をやらせていただく」から「仕事をやってやってる」という感覚になってしまったり、ちょっと心境の変化がありました。

「これはいかん」と思ってはいるのですが、とくにうちは安く早く作業をやってるので、お客様が「早いね!安いね!綺麗だね!」と喜んでくれますので天狗になりがちです。

前置き長くなりましたが、先日エンジンブロワのリコイルスターターの紐が仕事中に切れてしまうトラブルに見舞われて軽くパニックになったのですが、幸いなことにその現場はほうきで履けばまあなんとかなるレベルだったのでよかったのですが、問題は「このブロアどうしよう?買うと2,3万はするしもったいない。」しかし自分で直す自信もないし、毎日使う物なのでこれがないと仕事の効率が非常に悪くなるのでどうしたもんかと悩んでたのですが、

「あそこの農機具修理屋さんにダメ元で持って行ってみるかな~」と思いつきました。前から気になってたとある農機具修理屋さんがあるのですが、以前から「草刈り機とかも直してくれるのかな?」なんて思ってたのでこの機会に持っていくことにしました。

で、仕事帰りに電話もせずにいきなり飛び込みで。「この紐切れちゃったんですけど直りますかね?」と聞いてみたら、その場ですぐにものの20分ほどで直してくれました(料金もお値打ち)

その時、「ああこれがプロだ、俺なんてまだ全然ダメだ」と反省とやる気が同時に沸いてきたのです。

修理するのに何日か待たされると思ってたのでほんとに助かりました。

人間って困ってるときに助けられるとほんとにうれしく感動するんですね。私もそういう仕事が出来たらいいな~なんて思ったひとときでした^^

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門番のような威風堂々としたラカンマキ

11月だというのに暑いですね^^ 空気は乾燥して心地よいは良いのですが太陽を顔面に浴びると秋だというのに日焼するぐらいの異常な暑さで、なんか体感したことないような変な季節?ですね 秋にしては暑すぎる、しかし半袖で散歩するには最高に心地よいのかもしれません。

タイトル通り、堂々した姿でお客様を迎えるラカンマキさん。12段の脚立が出動しますので高さも結構あって大変です。この人だけで半日ほどかかります。

下から見上げる。見守ってくれてるようでなんか安心感があります。かっこいいです。

施主様によるとここに家を建てるときにすでにこのマキさんが植わってたそうです。で、大工さんが「この樹はなかなか良いから残したほうがいいよ」とおっしゃったのでマキを切らずに残して家を建てたそうです。

この話聞いて。昔の方はほんと庭木が好きで粋だな~なんて思いました。今の時代なら考えられないでしょう。ほぼ100%伐採抜根されて更地にされてしまいます(更地のが価値が高いんですよね)

結果的にこの樹は長年施主様の生活に欠かさない相棒?ご神木的な感じでお家の風格を上げてくれてます。

今は庭木や植物に興味ある若い方が激減しておりますので、木なんて邪魔でしかない存在という感じだと思います。立派な家の家主様が亡くなってお子様が空き家管理とかしてるパターンも多いと思いますが庭木はほんとにめちゃくちゃに切られてぞんざいな扱いされてますね。

私も庭木を全部残すべきという考えはないですし、むしろ多すぎる庭木のお家は言い方悪いですけどかっこ悪い樹や邪魔な樹は間引いたほうが庭が良くなるし管理も楽になるという考えも持ってます。しかし、「この樹はかっこいいな~風格あるな~ 残してあげたいな~」と思うことも多々あります。でも工事するのにでかい庭木があったら邪魔ですし、施主さんがそもそも庭木を要らないのならしょうがないというのもよくわかります・・・ 

今、日本は空き家だらけですが、中古物件の需要は極端に低いお国柄です。とにかく日本は新築信仰が顕著です。西尾もぶらついてると結構空き家っぽい家が目立ちますね。しかしその物件に需要はありません。庭なし50坪程度の新築建売ばかり乱立してますね~。このままだと植木屋は将来的になくなる商売かもしれません。

欧米では中古物件を選ぶ人のが多いらしいです。中古でもDIY文化が根付いててメンテの行き届いた質のよい物件が多いので新築よりむしろ古い物に価値を見出す人が多いからなようです。 庭もそうで、立派なお庭、庭木が植わってる家は価値が高くなったりするようです。

これってほんと良いことじゃないですか? 日本の場合は湿気が多くて家が傷みやすいので30年ぐらいで寿命と言われてますが(実際は50年くらいは平気で住めますけど)

ボロい中古を買ってもリノベやらなんやらで結局新築買った方が早いっていう感じだから中古物件の需要が極端に低いのではないでしょうか? 古民家をリノベすれば風格あがるでしょうか、そうとう金かかるでしょうし、安い費用で古き良き日本の民家みたいになりそうな物件も少ないでしょうからね・・・ まあ新築選んじゃう気持ちもわかります。

最近はボロ屋を自分でDIYしてyoutubeに上げてる人が結構居ますが、あれおもしろいですね^^ 私も将来、田舎の激安物件買って自分でDIYして田舎暮らししたいな~なんて思ってます。「ポツンと一軒家」みたいなのに憧れます(笑)

この画像が一番サイズ感がわかりやすいですね。庭木としてはかなりでかいです。

ラカンマキはイヌマキほど繁らないので剪定は楽です。しかしこの人の剪定は大変です。私は10段まではそんな怖くないのですが12段の脚立になると途端に恐怖感が増します。落ちたら大けがどころか下手すりゃ死にますのでヘルメットと安全帯を装着します。

時間に追われてると安全をおろそかにしてしまいがちですが、命にかかわることなのでその辺はしっかりやってく癖を付けないとダメですね。私は常に一人で休憩もろくに取らずに全開でやってますのでいつか事故を起こしそうで心配になったりします。

もうすこしゆとりある見積取ったほうがいいかな~と最近思ってますが、早く仕事を終えれば安く提供出来てお客様が喜ぶので(悩みます)

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