スズメバチ(コガタスズメバチ)の巣

本日、シラカシを剪定中に遭遇しました。春から秋まではハチの活動期間で4月から女王蜂ひとりで巣を作るんですよ?すごくないですか?もちろん巣を作っては卵を産み、卵から働きバチが産まれ、数が増えればあとの営巣は他のハチに任せると思うのですが、作り始めはほんとに孤独な作業なのです。

で、仕事中、遭遇するのは大概はアシナガバチなんですが、今日は初めてスズメバチの巣に遭遇しました!年末ぐらいに空の巣は見た事あるのですが、巣作り中のブツは初めてで、しかもハチスプレーを持ってなかったのでビビりながら撤去しました(怖) といっても名前通りコガタのスズメバチでまだ初期型なので女王蜂と他に2匹ぐらいしか飛んでなかったので刺されずに済みました。

スズメバチの巣の特徴はこのような綺麗なマーブル模様です。お客さんと「綺麗ですね^^ 芸術的ですね~」なんて会話しました。コガタスズメバチはこのようなとっくりを逆さまにしたような形なんですが、これは初期型で時期が経つともっと大きくなるようです。しかしテレビで見るような軒下に作るキイロスズメバチの巣ほどはデカクならないようです。攻撃性もキイロスズメバチより弱いようですがアシナガバチよりはやはり危険のようです。

私はアシナガバチは大概は駆除せず放置ですが(お客さんに言われれば駆除しますが)スズメバチはこのようなちっちゃいうちなら駆除したほうが良いようです。

テレビでやってるようなキイロスズメバチとかオオスズメバチになると専門の駆除業者を呼んだ方がよいです。私では手に負えません・・・ ちなみにキイロスズメバチは軒下にでかい巣を作り、オオスズメバチは土中に巣を作ります。この両者の巣はまだ出会ったことがないです。出来れば出会いたくないです(怖)

まだ、作りたて?なのでやわらかいのか簡単に割れてしまい、中の幼虫がウネウネ動いてましたが、なんかかわいそうです(ごめん)この仕事をはじめて6年くらいですが、なんか最近みょうに虫たちが好きになってきました。園芸を始めた頃はほんとに虫はみんな「このクソ害虫め!」って感じで気持ち悪くて嫌悪感があったのですが、歳を取って丸くなったのか?虫たちは自然の生態系で重要な役割をしてるし、葉っぱを食べてる毛虫やイモムシたちも妙にかわいく感じるようになってきました(笑)

しかし、お客さんで虫が好きな人はほぼ居ないので複雑なあれなんですが(笑)

ちなみに長野県ではハチノ子を食べる風習があるので有名ですが、おもにクロスズメバチという種類だそうです。長野の人はほんとにハチノコが好きで、庭でハチを飼って巣を大きくして毎年巣の大きさを競うコンテストがあるようです。エサは肉とか魚をやってたような記憶が・・・

ハチってほんとに怖がられたり嫌われたりしますが、アシナガバチやスズメバチは肉食で農業害虫の毛虫やイモムシの大量発生の防止に役立ってますし、ミツバチははちみつを作ってくれるし、農作物の受粉をしてくれるしでハチって人間にとってとても重要な働き者ですよね?

花・ガーデニングランキング

アゲハ蝶の幼虫がかわいい

ミカン科の樹木を育ててる方にはお馴染みだと思うのですが、こいつかわいすぎますね?

僕的には数多いるチョウ目幼虫で一番かわいいと思います、というかこいつ以外はほぼ気持ち悪くて唯一かわいいと感じるイモムシ、ケムシ類なのです。

朝見たときはこんな感じで鳥の糞みたいな初期型だったのですが、夕方見たら緑色のかわいいイモ虫に変態しておりました(笑) 鳥や蜂などの天敵に食べられないようにこのような形になってるのです。

花柚子に結構デカイ奴がいました^^

しかし、人間ってのは勝手なもので この手のイモムシは気持ち悪がられますが、成虫になったチョウチョを嫌う人はあまりいません。木に幼虫が付くと「どうにかして!」と言う人は多いですが、そこらに飛んでるチョウチョを「殺して!」と言う人はほとんど居ません。

あとチョウチョは人気ものですが、同じ仲間の蛾は嫌われ者です。これは人間の本能?なのでどうにもなりませんが・・・

ちなみに蝶と蛾は種類で比較すると圧倒的に蛾のが多いようです。日本では250種の蝶と5000種の蛾がいるようですが、蛾は見た目が良くないので問答無用で殺生されるので数で生き残りをかけてるんですかね?

花柚子の実がめちゃくちゃ成ってます。今年は大豊作のようです。柚子のいい所は実が成りすぎて食べきれなくても風呂にぶちこんで柚子風呂で消費してしまえることです^^

植えて10年くらいかな?僕の身長より高く、けっこうでかくなりましたので、アゲハの幼虫を養えるぐらいの葉っぱの量です。木がちっちゃいと丸坊主にされてしまいます(笑)

いちばん上の写真の幼虫ちゃんはこのキンズの盆栽に付いてたのですが、一匹ぐらいなら養えると思いますので蝶になるまで見守りたいと思います。しかし自然は厳しいので鳥とか蜂に食べられてしまうかもしれません・・・

花・ガーデニングランキング

エゴノキを枯らす害虫(テッポウムシ)

ほとんどの樹木が芽吹いて来ましたが、うちのエゴノキの二本立ちの一本だけ、いつまで経っても新芽が吹いてきません。

こっちはわさわさ

こっちはまったく・・・ 枝を折り曲げてみるとまだしなりがあったので切らないで様子を見て見ましたが、さすがにもう枯れてるでしょうね・・・

エゴノキは乾燥に弱いそうなので、去年の猛暑で枯れたかな?と思ったのですが、結構こまめに水やりしてたので、他の原因かな?と思い株元を見てみると、おがくずが・・・

テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)のようですね・・・

エゴノキはテッポウムシがよく付くようです。しかも結構枯れてしまいます。前、お客様宅の10年以上?の結構デカいエゴノキもテッポウムシにやられ枯れてしまいました。

根元を切断するとこんな感じ。形成層がやられてます、こりゃダメだわ

枝の切り口は緑なので、わずかな希望を持ってたのですが、根元がこれではダメでしょうね・・・ 植物が枯れると普通は茶色くなるのですが、こいつはまだ枯れて間もないのと、気温が夏のように高くないので、まだ体の中の水分がちょろっと保持してるということですかね? 

ということで、エゴノキはテッポウムシがよく付くのでお気を付けくださいませ。根元回りが草とかで覆われてると被害に気付きにくいです。うちも芝桜で覆われてるのでまったく気付きませんでした。

 

 

 

カイガラムシの駆除はほんとに厄介

写真は月桂樹に付いたルビーロウカイガラムシを電子顕微鏡で拡大したものです。こいつに長年悩まされております。ちょっとなら手でこすり取るのが一番確実ですが、結構大きな樹のもうあらゆる枝にびっしりと隙間もないくらい大繁殖しているんです。これまでスミチオン、オルトラン液剤、モスピラン、ベニカ、カイガラムシエアゾール等々、市販の薬剤を使いましたがまったく効きません。

六月頃の幼虫発生期は薬剤が効きやすいとネットであったのですがまったく効きませんでした・・・ なぜか薬剤散布後に雨が降ることが多くてどうも相性が悪いようです(笑)仮に雨が降らなかったとしてこの手の薬剤は効かないと思います。カイガラムシの中でもこのルビーロウはかなりやっかいだと思います。調べるとこいつには天敵の寄生蜂が居るらしく大繁殖するまでには至らないとネットで見たのですが、大繁殖してますね~。

やはり昨今の薬剤多用で有益な虫が減ってるんだと思います。

で、カイガラムシが付くとまずセットで発生するすす病もすごく、全体が真っ黒状態で樹勢が弱ってきてるのでさすがにもうのんびりしてられないと思い、12月中旬に遂にマシン油の冬季散布を致しました。またこれが昼に散布して夕方に雨というなんとも相性が悪い結果になってしまい、一か月経ち昨日確認にお伺いしましたら、これが微妙な結果で死んでるっぽい個体も居れば、まだしっかりくっ付いて生きてるっぽいのも居るという結果で代金を頂けるような状況ではなかったのでタダ働きにしました(笑)

落葉樹なら15倍くらいに濃くかけてしまうのですが、月桂樹は常緑樹でしかもお客様が大事にしておられますので、全部にはかけないでとりあえず半分散布で薬害が出ないのを確認後全散布という方法にしました。12月に30倍で散布しましたが薬害はまったく出てませんでしたのでひとまず安心ですが出来ればカイガラムシが死んでたらうれしかったのですが・・・

とりあえず今回もマシン油95%を30倍で散布しました。前回は散布4時間後に雨が降ってしまいましたが、今回は降らなかったので効いてくれることを祈ります。

これでダメならマシン油97%(こっちのが濃度が濃いので効き目が良いようです)かカルホス乳剤をネットで仕入れようと思うのですが、カルホス乳剤ってすんごい高い!500mlで5000円とか(驚愕) しかしこれだけ高ければ効くんでしょうね?

あとは高圧洗浄機で吹き飛ばすという手もありますが、お隣さんにしぶきがかからないようにするにはちょいと厳しいかな?という感じです(あと葉っぱも落ちまくりそうだし)

しかし、カイガラムシでここまで手こずるとは予想外でした。私が三流庭師というのもありますが、ほんと今年こそ駆除しないとお客様に申し訳ないです・・・

こいつもよく見かけるカイガラですがタマカタカイガラムシと言います。こいつは梅に良く付きます、上のルビーロウカイガラムシより駆除がまったくもって楽です。市販のオルトラン液剤、モスピラン液剤で死んでくれます(虫に薬剤抵抗が付いてたら効きにくい場合もあります)。 もちろんマシン油の冬季散布も有効です。

こいつは手でこすり落としてもわりと簡単に落ちるので少ないなら手でもいけます。

ルビーロウは個体が小さくめちゃくちゃ密集して接着度もすごくて手で取るのはかなり手間がかかりますが、タマカタの方は個体も大きくこういう太い枝中心に付くことが多いのでヘラや割りばしとかであっという間にこそげ落とせるので効率が良いです。ルビーロウは枝先の小枝に付くのでそういうやり方が出来ないのでほんとに厄介なのです。

あとタマカタの方は勝手に死んでることも結構あります。つい先日もお客様宅でタマカタカイガラムシがびっしり付いた梅があったのですが、ほぼ死んでおりました。多分天敵にやられたんだと思います。

ということでカイガラムシはいろんな種類がありますが、前者のルビーロウカイガラムシは要注意です。大繁殖する前に手を打った方がよいです。

花・ガーデニングランキング

台風で大きい庭木が倒れました・・・

この辺は久々の台風ですね?と言っても直撃ではなくて、かする程度なのでせいぜい風速10mぐらいの強風だったと思うのですが、まさかまさかの倒木でかなりびっくりしました。びっくりはしましたが、こいつが倒れた原因がすぐに頭に浮かんだのも事実なんですけど・・・

右端にも同じ樹種、同じぐらいのサイズ(樹高4m)のサザンカが植わってますが、写真でもわかりますが、明らかに葉っぱの色合いが悪い、そして今春の芽吹きがとても弱かったんで心配はしてたんですが、まさか倒れるとは・・・

実はこのサザンカ、二年前にテッポウムシに食われてるのは気付いてたのですが、私の考えの甘さで放置してたんです。それが原因なのは間違いありません。正直めちゃくちゃショックですし、樹にすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。この人は樹齢50年くらいで下手すれば私が産まれる前から庭に植わってた人なので・・・

テッポウムシ | 中村園芸・西尾市の小さな植木屋さん (nakamura-engei.com)

根元を見るとやはりちぎれてる感じではなくボキっと折れてました。根のしっかり張った健康な樹木は暴風はともかくこの程度の強風ではまず倒れません。風に対する抵抗性は樹形によってかなり変わってくると思いますが、こいつは頭でっかちな樹形なので余計倒れやすかったと思います。しかも五年ぐらい剪定してなかったんで余計頭が重かったことでしょう(ごめん)

樹木としてはたいした大きさではないですが庭木としては結構なボリュームですね。車とかに当たったらベコベコになりそうです。これがお隣との境界あたりに植わっててお隣さんに迷惑かけてたらと思うとぞっとします。樹木は根元がかなり重要ということですね。「なんか木が元気ないな~」って思った時、根本、根っこに原因があることが多いです。

それでは倒れた原因を探っていきましょう。根本にキノコっぽのが生えてますね。キノコが付いてるってことはそこが枯れてる腐ってる証拠です。下の写真の黒いのはなんなのかよくわかりませんが良くない状況なのはなんとなくわかりますね・・・

実はこのサザンカの根本回りに下草がびっちり植わってて根本を隠してる状態でした。なのでまったく気付かなかったんです。生きてる樹木にキノコは最もやばいと言っていい状態だと思います。ほっとくと菌糸?がどんどん広がってどんどん樹木は腐っていくと思います。外側のキノコを採っても中に菌糸が広がってて何度も生えてきますのでやっかいです。こまめにキノコを採り続け腐りや枯れ部分を削り取って風通しを良くして湿度の低い状態にして樹木の生きてる部分をこれ以上キノコに浸食されないように手助けしてあげると良いと思います。

あと、キノコが先か腐りが先か?という疑問なのですが、大抵は虫や剪定、なんらかの原因で樹が弱っており、さらにそこがジメジメ湿度高い状態が続くと腐り部分が出来てそこにキノコが付き、腐りが広がるという流れだと思います。

テッポウムシに入られたっぽい穴がありますね?二年前にテッポウムシのオガクズに気付いた時点でスルーしないでしっかり対処してれば倒れなかったかもしれないのでほんと後悔してますし、「プロ失格だな」と恥ずかしい気持ちで一杯です。

倒木までに至る過程としては、カミキリムシかなんかの穿孔系の幼虫がまず幹内を食い荒らす→根元の幹に穴が開いてる状態で根元回りがヤブランなどの下草で覆いかぶされ湿度の高い状態が続き、徐々に腐りが入っていく→湿度を好むキノコが幹の腐り部分に付く→どんどん腐朽が広がり樹木の水揚げ力が弱まり今春の樹勢の弱さに現れる→根本の腐朽が進み強風ごとき(強い突風かもしれませんが)で倒木に至る・・・

スコップで土を除けてみるとやはり結構腐ってました。ちなみに古い樹木の根元に洞という穴ぽこが出来るのはそんなにめずらしいことではないのですが、判断がむずかしいのは洞があっても樹木の防御層がしっかり働いててそれ以上洞が広がる感じでなくしっかり根張りが効いてる樹木ならそんなに心配はないんですが、今回のこいつは腐りがどんどん広がって根っこと切断状態だったとですね・・・

根元の折れた断面ですが、腐りまではいかないものの完全に枯れてますね・・・

パキッて感じで折れてました。これで湿度が高い状態が続けば腐っていくと思います。

この枝のうねうねした感じが古木感あって良かったのですが・・・

よく鳩が巣を作ってて微笑ましく見てたもんです。

ズデーンと倒れております。東からの風が強かったようで、南側にお地蔵さんがあるのですが、うまい具合に避けてくれたようです(灯篭には当たってますが(笑)

最後まで迷惑かけないように綺麗に倒れてくれたようで泣けてきます(悲)サザンカさん、長い間ありがとうございました!

ということで、テッポウムシ(穿孔系幼虫)とキノコだけはスルーせずにしっかり処置することをお勧めします。こんな大きな樹がテッポウムシみたいなちっちゃい幼虫の一撃から倒れてしまうんですからほんとびっくりですし油断しました。ほんとサザンカに申し訳なかったです。