照手桃は狭い場所にも植えれる綺麗な花木

先日、お客様宅をお伺いしたところ照手桃(てるてもも)が綺麗に咲いてました^^

ここは西側で午前中の日当たりが悪く、場所的にはあまり良い場所ではありませんが、がんばって咲かせてくれてますね~。風通しもあまりよくないので虫が結構付きます。コナジラミだと思いますが、葉っぱが真っ白でスカスカになります。あれはホコリが舞うように沸くので目に入ってきたりしてあまり好きではありません。

この照手桃はご覧のようにほうき状に伸びる性質で現代の狭いお庭向けの貴重な花木だと思います。一般的に梅、桃などバラ科サクラ属系の花木は横に広がるように成長しますので場所を結構とります。

これはうちの実桃(日川白鳳)ですが、地植えして10年くらいですが、結構邪魔になってきました(笑)でも花がとても奇麗なのでもうちょっと大きくしてみようかと思います。もちろん実も楽しみですが・・・

こいつは実桃なので余計に横に張ってます(実の重さで枝が垂れるので)が花桃は45度ぐらいの角度で広がる感じですかね?

これはニワウメの盆栽ですが、こいつもバラ科サクラ属系(今はスモモ属)ですが、こんな感じに扇状になるのが普通ですが、照手桃の生長の仕方はほんと異質だと思います。

なので街路樹とかに向いてると思うのですが・・・ サクラとか横張り性質の強い樹木は道路にはみ出やすいってのはもちろんですが、根っ子も横に張るので歩道のアスファルトを浮かせてボコボコにしてしまうんですよね?あれは抜くしか治しようがないので、現代ではサクラやクスノキを街路樹に植える選択をする自治体はあまりないと思うのですが・・・

今、桜(ソメイヨシノ)の時期ですが、先日ニュースで岡崎公園の桜の老木化が著しく植え替え費用をクラウドなんちゃらで募集したらすごい集まった!とかやってました。

ソメイヨシノは戦後に植樹ブームが広まって、80年ほどになる老木があちこちで腐り始めてて、倒木の恐れがあるということで結構問題になってるようです。80年と言えば人間と同じくらいの寿命しかないというこですね? ソメイヨシノは樹木としては短命のようです。

しかし、ソメイヨシノの片親、エドヒガンは長生きのようで樹齢1000年を超える名木が日本各地に点在してるようです。

ソメイヨシノは種から生まれないのですべてが同一個体からのクローンだとよく言われますが、それも短命の原因かもしれません。なによりその華やかさから狭いところに列植され、はみ出たらブツブツ切られるという育て方をされたのも短命の一因だろうと思います。

普通の人は桜の花しか見ませんが、たまには幹や枝を見てみてください、桜は剪定に弱く腐りやすい樹種なので腐ってる個体はほぼ、雑な剪定をされてます。

しかし、日本で一番植えられてるソメイヨシノをいちいちちゃんと剪定してたら自治体の金が足りませんので、邪魔な枝を適当にブツブツ切られるのもしょうがないのかな~とは思います。

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