固まる土(砂)を自作する

今度、お客様宅で敷石(飛び石)をやらせていただけることになりました^^ 予定としてはホムセンでよく売ってる30㎝×30㎝の正方形平板で歩道を作るのですが、びっちし敷き詰めないで飛び石で施工しようと思ってます。

で、飛び石ですと石と石の間がむき出しの土ということになります。そのままでも、まあいいのですが、当然雑草が生えてきますので、固まる土でならしてこうかな?と構想中ということで実験をしてみたいと思います。

砂利でもいいのですが、防草シートも張らないといけないし、手間も費用もかかります。また、将来的に飽きてリニューアルしたいときに砂利は撤去がしちめんどくさいので今流行の雑草も簡単に防げて施工の楽な固まる土を思い出したわけです。

で、いろいろ調べるとどうも固まる土と言いながら、成分的にはモルタルとほとんど変らないどころかモルタルよりセメントの比率が多いらしいのです(びっくり)それに土っぽい色の塗料?顔料?で色づけしてあるわけです。

固まる土とモルタル施工の大きな違いは粉のまま敷くのか、水で練ってから敷く(打つ)かの違いのようです(間違ってたらすみません)水で練ったほうが中の空気が無くなりますので強度が増すということのようです。

「なんだ~、じゃあ割高な固まる土を買わなくても色や強度にこだわりがなければ、適当にモルタル作って敷いて水撒くだけでええやん」っていう結論に至りました(笑) しかしさすがにセメント色丸出しの灰色だと味気ない。ということで上にある材料で配合実験してこうと思います。

まず、私が一番期待してる赤土。カーマで498円。セメントが25kgで450円なので㎏単位だとセメントのが安いのがちょっとあれですけど(笑)それでも固まる土と比べると半額以下です。セメントの配合量にもよりますが固まる土をうまく自作出来れば既存の物より三分の一ぐらいの費用で出来ますので大きいです。ただ作る手間と、やはり一番は色合いですね。綺麗な土色が希望なら素直に買ったほうが良いでしょう。

塗料で染めるのも考えたのですが、この手の専用塗料は高すぎて却下しました。なのでこの赤くて良さげな土を発見したときはうれしかったです^^ 配合は一般的なモルタル配合のセメント:土(1:3)でとりあえず作ってみました・・・

ちなみに一般的な固まる土はセメント:土(1:2)ぐらいでかなりセメント量が多いらしいです。なんでこんなに多いのかは、やはり施工方法的に水かけるだけだと強度が弱いのでセメントが多いのだと思います。しかし、セメント単体で練ってもこれまた強度がないようでセメントが多ければよいと言うわけでもなく砂との絶妙な配分があるようです。

混ぜ混ぜしてくと、なんかがっかりしました~ 綺麗な土色が見事にセメント色に(笑)

土のが圧倒的に多いのに色でセメントに瞬殺されてしまいました。これは色彩で色の強さとかいろいろあるんでしょうか?よくよく考えると同じぐらいの袋の大きさ(体積)でもセメントは25㌔もありますから砂より粒子が細かく空気が少ないんでしょうね? だもんで、砂の大きな粒子にそれより小さい粒子のセメントがまとわりついてこんな感じに灰色が強くなってしまうんでしょうか?にしてもここまで灰色が強いとは想定外でした(がっかり)

しょうがないのでさらに2ぐらい足して1:5ぐらいの配合ですが、ほとんど変らない・・・

セメント、なんて恐ろしい子・・・

もうキリがなさそうなのと赤土がもったいなのでここでやめました(実験なのに必要以上にモルタルがあっても困るので)

※ 後で調べて知ったのですが、そもそもカラーモルタルにするには白セメントに顔料を混ぜるようで、写真の普通セメントは灰色なので染めるのは無理があるようです。そして白セメントは値段がかなり高くてネットで検索すると20kg2500円ぐらいなので普通セメントの5倍もします。ということで本物に近い奇麗な色のブツを自作しようと思ったら既存の固まる土より高くついてしまうという本末転倒状態になります(笑)

例えるなら、「牛丼は家で作るより吉野家(特に280円時代)で買った方が安くおいしい」と同列ですかね?

なので素直に固まる土を買った方が早いし綺麗だと思います。固まる土がモルタルや園芸土より割高と言ってもカーマで10㎏698円でしたのでドライモルタルや赤玉土の倍くらいですかね?。施工の簡単さ、便利さ手軽さを考えると高くないと思います。

大量に必要で、ある程度妥協してくすんだ色でもよいなら普通セメントでの自作で費用を節約するのもありだとは思いますが・・・

比率がわけわからんくなったので1:5で作り直します。強度的にやわだと思うのですが、そんなに強度が必要な場所でもないので(雑草防止のが主ですから)

続いて本日の目玉! 園芸でよく使う赤玉土とセメントを配合してみます。比率は1:4ぐらいかな? なんでこんなことをするのかと言いますと、固まる土の売りに透水性があるのですが、調べて見るとジャージャー水を通すとかそこまで透水性はないようです。大雨とか施工の関係でくぼんでたりすると結構水がハケずに残ることもあるようです。

それでもモルタルやコンクリだと水が浸透して抜けてくことはほぼないので固まる土のが浸透性は良いことは間違いないのですが、「樹木回りに雑草防止で固まる土をガチガチに敷いてしまうのは樹木に結構厳しいんじゃないのか?」と思い、水はけ重視の赤玉ブレンド固まる土を作ってみようと思ったのです。

それと既存の固まる土よりセメント量が少ないので弱酸性を好むほとんどの植物にも良いかと(セメントは強アルカリなのでコンクリブロック等は植物に悪影響があるとか言われてます)が実際はそこまで気にするほどじゃないと思います

それこそ酸性が好きなツツジ系の周りを出来立てほやほやのコンクリで固めないかぎり・・・

これまたセメント色強すぎて残念な結果に(笑) これは使えないな~

最後は山砂。ほんとはふつうのモルタル作ろうと思ったのですがモルタル用の砂がなかったのでこれで代用。

それでは混ぜた固まる土もどきたちを庭に敷いてきます。ほんとはちゃんと雑草取って整地したとこに敷くのがセオリーですが、実験なので雑草生えたままの汚い地面にそのまま敷きました。こんなんでもちゃんとくっ付くのですかね?強度を増したいときはコテでパンパンと叩いて固めると良いようです。

木枠が1個しかないので固まってないうちから抜いたらこげん状態に

やっぱめんどくさがらずに木枠ぐらい作ればよかった・・・

赤玉ブレンドは最後に作ったので木枠のまま固めます。これは木枠取ったらさすがにボロボロに崩れると思うので(笑)

固まる土は二回に分けて散水するようですが、一回目は軽く、二回目はたっぷりという感じでやるようです。ようは粉に水かけるのでいきなりバシャっとかけると形が崩れるのでまずやさしくかけて表面を固めた後にしっかり水かけ中まで浸透させ固めるという方法なんだと思います。ですので形を崩したくないなら、1回目はこのような霧吹きでかけるのが良いのではないでしょうか?

霧吹きで水かけた後です。

1回目で作りすぎた奴 適当すぎますが(笑)

最後のほぼモルタル(セメント+山砂)はこないだ敷石したラストの傾斜部分の土留めで敷きました(これまた超適当) 色は完全灰色ですが自然石とはまったく調和しませんね~

まあ実験なので(言い訳ばかりしてます)

二時間後、たっぷり水かけようと見てみると、これが結構土色に変ってるじゃありませんか?これはうれしい誤算、これなら使えそうです。あとは強度ですね(なにせ(1:5)なので)

今日は曇りだし冬だしで指で突くと凹んでまったく固まってませんでした(なんか不安)、というか雨降ってきました。固まった後(ほんとに固まるのか?)の様子は後日UPしたいと思います^^

最後にセメント、モルタル等は強アルカリ性なので目や手は必ず保護してください。かぶれや目に入ったら最悪失明の恐れがあります。

余談ですが昔、レモンをパック代わりに顔に貼る美容法が流行ったことあると思うのですが、あれは逆効果で顔にシミが出来たりしてよくないようです。なぜならレモンはpH2ぐらいで強酸性だからなようです(人間のお肌は弱酸性pH4.5~6.0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です