今更かもしれませんが、ツツジが咲かない原因はほとんどが夏以降に刈り込み剪定してしまったパターンです。多くの花木は7月~8月の夏期(植物によって多少違います)に花芽分化と言って、来年の花の元を(花芽)作ります。しかし、秋の時点ではまだ肉眼では単なる葉っぱにしか見えないのでややこしいのです。ようやくツボミとして認識できる時期は、また植物によって異なりますがツツジの場合は年末くらいにツボミと判別できるようになります。
もちろん無剪定でも咲きます、というか無剪定が一番着蕾率が高いようです。やはり切られてからまた枝を伸ばすという無駄なエネルギー消費がない分、花芽形成に集中?出来るからですかね? 大きくしたいなら無剪定か弱剪定のが良いです。無剪定だと暴れるので軽く剪定してやったほうが萌芽を促進し形は整っていいかもしれません。
うちのツツジのように何十年も植わってるオオムラサキツツジは、かなりデカクなってしまって毎年かなり深く刈りこんでるので御覧のように花付きが悪いです。前年枝まで(葉っぱがなくなるぐらいまで深く)刈り込むと花数は少なくなるようです。
ツツジも平戸ツツジと久留米ツツジでは成長具合がどえらい違いです。久留米ツツジはサツキとあまり変わらないくらいの緩やかな成長具合であまり大きくならないと思いますが、そこら中でよく見るオオムラサキツツジ(平戸ツツジ)、うちのは高さ2mほどですが、下手すると3mぐらいまでいくと思います。現実的にはほとんどが刈り込まれますのでそこまでデカイ個体は稀ですが・・・
まとめますと、来年も花を咲かせるためには花後、5月中に本年枝(今春伸びた枝)までの浅めの剪定がベスト、6月以降遅く剪定するほど花数は少なくなる。8月以降にバサバサ切るとほぼ咲かない。生垣には大きくなる平戸ツツジのが向いてる。しかし、久留米ツツジのがこじんまりして花が綺麗な品種が多い。
ツツジやサツキはほんとに萌芽力の強い樹木で成長期(夏は除く)なら葉っぱがなくなるほどの棒状枝の丸坊主にしてもワサワサ生えてきて復活します(棒状の枝で冬を越して春に芽吹いてくるほど丈夫な個体も多いですが、出来れば冬前の強剪定はやめたほうが無難です)
なので大きくなりすぎても、ちっちゃくすることが容易です、カイヅカなど大きくなりすぎた針葉樹、コニファー類はこれが出来ないので扱いづらいのです。
これは霧島ツツジの盆栽。久留米ツツジよりさらにちっちゃい品種ですかね?ツツジ類は膨大な品種があるのでお好きな方はハマるようです(笑)
これもツツジ科の西洋シャクナゲ、こいつは暑さに弱いです。園芸店でよく売ってますがお客様宅でも街角でもあまり見かけないのはやはり暑さで枯れるからですかね?
他にアザレア(西洋ツツジ)は冬に満開の鉢物が出回りますが、寒さに弱いので地植えでは厳しいと思います。
紫蘭(シラン) 丈夫です、どんどん広がってきますので適当に切ったほうがよいです。