虫の嫌いな方は申し訳ありません。画像が気持ち悪いかもしれませんがご了承くださいませ。
梅にアブラムシが大量に発生しております(笑)梅はケムシやカイガラムシ等、虫が良く付く庭木です。さすがに大量発生すぎるので先日消毒したのですが、スミチオンの古い期限切れがあったのでためしにかけてみたのですが、やはり効いてない(効きが悪い)ようです。
開封後、年数経ってるのは成分が分解して効果がなくなるのはほんとのようです。
ふと見るとテントウムシがアブラムシをガシガシ食べておりました^^ 園芸好きなかたには常識ですがテントウムシはアブラムシの天敵です。こういうのを見ると消毒を躊躇してしまうので、こいつはこのまま消毒せずに放置します。
そんなに大きくない梅の木ですが、梅はこのようにすぐボサボサになります。
虫が付いてるのは徒長枝がほとんどで、どのみち秋には根元から切ってしまう枝なので虫が付いててもそんなに問題ないので放置します。今、切ってしまえば虫ごと切り取れてすっきりするのですが、またすぐ生えてくるし、花数が少なくなるので私は今の成長期は切らない方向で育ててます。
続いて桃の木にもアブラムシが大量発生してます。梅とは違う種類のようですが、こっちのアブラムシは排泄物が甘露と言ってベトベトする液体でかなりうっとおしく実にも影響するので駆除します。このアブラムシの排泄物はアリなどが好物なのでこれを食べにアリが良く木に登ってきます。これが所謂アリとアブラムシの共生関係で、アリは甘露を食べるかわりにアブラムシを天敵から守る役目を担うわけです。
アブラムシは大概葉裏に付くので葉っぱの上に居るのは死んでる奴らかな?それが糞(甘露)にくっ付いて白く目立つのだと思います。梅も桃もバラ科なのですがバラ科って虫が良く付く傾向だと思います。サクラ(ソメイヨシノ)もよく虫が付くのですが・・・
ここから私の害虫駆除(消毒)に対する考えを答えさせて頂きたいと思います。やはりなるべくなら使わないこしたことはないと思います。害虫だけでなく他の有益な虫にも少なからず影響しますし。薬剤を多用すると植物が弱くなっていくと思います。
強い植物は薬剤に頼らなくても自分の力で病害虫を防ぐ力を持ってます。人間と同じであまり過保護にすると丈夫に育っていかないです。
しかし、バラや野菜など人間が作った園芸植物で正直薬を使わないとほぼ確実に病害虫が付くようなものは使わざる負えないのが現状です。そういうのはしょうがないと思います。ようは適材適所、ピンポイントで使うのがベストだと思います。
良くないのは、虫も病気も発生してないのに意味もなく毎年定期的に散布するパターンですね。よく勘違いされるのは、一度消毒したからといって、その後半年とか一年間、病害虫が発生しないというような薬剤はないと言うことです。なので正直無駄だと思うんですね。
病害虫は基本的に発生後ピンポイント散布。発生してない木までする必要はないと思います。
ただし、例外はバラなどの弱い園芸植物で、ほぼ確実に毎年虫や黒点病、うどんこ病等にかかる者には発生予定期の一週間~二週間前に予防散布すれば、効果があり綺麗に花が咲くという育て方はありです。あとはチャドクガやイラガなど触るとかぶれや痛みを伴うようなケムシは放置せず駆除することをお勧めします。ちなみに上で「バラなど弱い~」と書きましたが、正直バラは実は強いです! 葉っぱが病害虫でボロボロ、丸裸にされても簡単に枯れませんし、また新芽を出して復活します。うちのバラたちも何十年も生きてます。なので正確には「バラは生命力は強いが病害虫が付きやすく綺麗に花を咲かせようと思ったら消毒は必須な植物」が正解ですかね?
サクラ(ソメイヨシノ)もよく虫が付きますが、サクラはそんなに人間に害がある虫は付かないと思います。イラガはたまに付くようですが正直あまり見かけないですね? なので最近は環境のことを考えて街路樹や公園のサクラには消毒をしない自治体もあるようです。サクラは大きいし費用もかかるし、私もちょっとぐらいケムシが付いてるぐらいなら放置で全然問題ないと思います。私の小学校にもサクラがたくさん植わってましたがケムシだらけでした(笑)それも思い出になったりするのでまあちょっとぐらいなら大目に見てあげて欲しいです。
長々とお話しましたが、昨今は虫が嫌いな方が多く虫はかなり嫌われ者の時代です。正直私も虫は好きな方ではないですが、園芸好きにとって虫は仲間でもあると思うんですよね。私も薬剤は良く使います、しかしあまり過剰にはなりません。最近はイモムシが葉っぱを食べてるのを見ると「かわいい」と思える余裕も出てきました^^
なんでもかんでも己の欲で「私の大事な植物をよくも~!」って感じではなく「このくらいならまあ葉っぱ食べさせてやるか~」ぐらいの気持ちのが園芸がもっと楽しくなると思います。お庭にはいろんな動植物、虫たちが共存共栄しております。人間が勝手に害虫と呼んでる虫たちも鳥や他の虫たちのエサになり、その糞や死骸は土に還って植物の栄養になるんです。生態系が循環してるんです。その観察をするのもまた園芸だと思います。