幹が美しすぎるサルスベリ

幹(樹皮)が綺麗な樹木の代表格のサルスベリです。私は花より落葉後の丸裸の時期が一番鑑賞価値があると思います。しかし、サルスベリはちゃんとした剪定してる個体よりいわゆるコブ剪定してるかっこわるい個体のが多いですね?コブ剪定の個体の冬姿は見るも無残としかいいようがないですけど(笑)

なんであんな剪定が流行ったのでしょうか?教科書にもサルスベリは毎年同じ位置で枝をすべて切り落とすとか書いてありますが、「コブから勢いのある徒長枝が出て大きい花が咲く」とか言われてますけど、普通の剪定でもさほど花の大きさに変わりはないと思いますし、花時期も爆発したような樹形でなんとも風情がないと思います。

毎年同じとこですべて枝を切り落とすだけなので一見、剪定が楽そうに思えますが、コブ剪定の個体はとんでもないほどの徒長枝を嫌ってほど出すので(結構太い枝だし)剪定ゴミも大量に出るし、楽ではないです。

個人的にはわざわざかっこ悪くして、成長期はうんざりするほどボサボサになり、樹も不健康になるし、剪定も意外に労力が要るコブ剪定がなぜ流行ったのか謎でしかないです。

あとコブ剪定の個体はカイガラムシやらアリが集って健康状態がよくない奴が多いです。コブ位置のくぼみにアリが巣を作ったりしてますし、樹皮もなんか汚らしくなってたりします。

普通の剪定でも徒長枝は出ますが、コブ剪定みたいに爆発的には暴れません。コブ剪定は街路樹とかなら毎年同じことの繰り返しで経費的にも樹木の大きさ維持的にもありだとは思いますが(冬の姿がかっこわるいですけど、大量の街路樹をすべてちゃんとした剪定をするのは時間とお金がかかりるし、街路樹の場合すべて同じ形のが景観的にも落ち着くような気がする)

樹皮も人間の皮膚と同じで新陳代謝して古い皮は剥がれます。そのままだとみすぼらしいので皮を剥がしてやるとつるつるすべすべのお肌が現れます。松の樹皮(特に赤松)もこそげ落としてやると幹が綺麗になるのですが、現代はそこまで手間暇かけて綺麗にする方はなかなか居ないでしょうね・・・

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