台風で大きい庭木が倒れました・・・

この辺は久々の台風ですね?と言っても直撃ではなくて、かする程度なのでせいぜい風速10mぐらいの強風だったと思うのですが、まさかまさかの倒木でかなりびっくりしました。びっくりはしましたが、こいつが倒れた原因がすぐに頭に浮かんだのも事実なんですけど・・・

右端にも同じ樹種、同じぐらいのサイズ(樹高4m)のサザンカが植わってますが、写真でもわかりますが、明らかに葉っぱの色合いが悪い、そして今春の芽吹きがとても弱かったんで心配はしてたんですが、まさか倒れるとは・・・

実はこのサザンカ、二年前にテッポウムシに食われてるのは気付いてたのですが、私の考えの甘さで放置してたんです。それが原因なのは間違いありません。正直めちゃくちゃショックですし、樹にすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。この人は樹齢50年くらいで下手すれば私が産まれる前から庭に植わってた人なので・・・

テッポウムシ | 中村園芸・西尾市の小さな植木屋さん (nakamura-engei.com)

根元を見るとやはりちぎれてる感じではなくボキっと折れてました。根のしっかり張った健康な樹木は暴風はともかくこの程度の強風ではまず倒れません。風に対する抵抗性は樹形によってかなり変わってくると思いますが、こいつは頭でっかちな樹形なので余計倒れやすかったと思います。しかも五年ぐらい剪定してなかったんで余計頭が重かったことでしょう(ごめん)

樹木としてはたいした大きさではないですが庭木としては結構なボリュームですね。車とかに当たったらベコベコになりそうです。これがお隣との境界あたりに植わっててお隣さんに迷惑かけてたらと思うとぞっとします。樹木は根元がかなり重要ということですね。「なんか木が元気ないな~」って思った時、根本、根っこに原因があることが多いです。

それでは倒れた原因を探っていきましょう。根本にキノコっぽのが生えてますね。キノコが付いてるってことはそこが枯れてる腐ってる証拠です。下の写真の黒いのはなんなのかよくわかりませんが良くない状況なのはなんとなくわかりますね・・・

実はこのサザンカの根本回りに下草がびっちり植わってて根本を隠してる状態でした。なのでまったく気付かなかったんです。生きてる樹木にキノコは最もやばいと言っていい状態だと思います。ほっとくと菌糸?がどんどん広がってどんどん樹木は腐っていくと思います。外側のキノコを採っても中に菌糸が広がってて何度も生えてきますのでやっかいです。こまめにキノコを採り続け腐りや枯れ部分を削り取って風通しを良くして湿度の低い状態にして樹木の生きてる部分をこれ以上キノコに浸食されないように手助けしてあげると良いと思います。

あと、キノコが先か腐りが先か?という疑問なのですが、大抵は虫や剪定、なんらかの原因で樹が弱っており、さらにそこがジメジメ湿度高い状態が続くと腐り部分が出来てそこにキノコが付き、腐りが広がるという流れだと思います。

テッポウムシに入られたっぽい穴がありますね?二年前にテッポウムシのオガクズに気付いた時点でスルーしないでしっかり対処してれば倒れなかったかもしれないのでほんと後悔してますし、「プロ失格だな」と恥ずかしい気持ちで一杯です。

倒木までに至る過程としては、カミキリムシかなんかの穿孔系の幼虫がまず幹内を食い荒らす→根元の幹に穴が開いてる状態で根元回りがヤブランなどの下草で覆いかぶされ湿度の高い状態が続き、徐々に腐りが入っていく→湿度を好むキノコが幹の腐り部分に付く→どんどん腐朽が広がり樹木の水揚げ力が弱まり今春の樹勢の弱さに現れる→根本の腐朽が進み強風ごとき(強い突風かもしれませんが)で倒木に至る・・・

スコップで土を除けてみるとやはり結構腐ってました。ちなみに古い樹木の根元に洞という穴ぽこが出来るのはそんなにめずらしいことではないのですが、判断がむずかしいのは洞があっても樹木の防御層がしっかり働いててそれ以上洞が広がる感じでなくしっかり根張りが効いてる樹木ならそんなに心配はないんですが、今回のこいつは腐りがどんどん広がって根っこと切断状態だったとですね・・・

根元の折れた断面ですが、腐りまではいかないものの完全に枯れてますね・・・

パキッて感じで折れてました。これで湿度が高い状態が続けば腐っていくと思います。

この枝のうねうねした感じが古木感あって良かったのですが・・・

よく鳩が巣を作ってて微笑ましく見てたもんです。

ズデーンと倒れております。東からの風が強かったようで、南側にお地蔵さんがあるのですが、うまい具合に避けてくれたようです(灯篭には当たってますが(笑)

最後まで迷惑かけないように綺麗に倒れてくれたようで泣けてきます(悲)サザンカさん、長い間ありがとうございました!

ということで、テッポウムシ(穿孔系幼虫)とキノコだけはスルーせずにしっかり処置することをお勧めします。こんな大きな樹がテッポウムシみたいなちっちゃい幼虫の一撃から倒れてしまうんですからほんとびっくりですし油断しました。ほんとサザンカに申し訳なかったです。

除草剤のお話(選び方、使い方)

昨日ニュースで今、世間を賑わしてるビッグなんちゃらとかいう会社の店舗の前の街路樹だけ不自然に枯れてて、「土から除草剤成分が検出された」とかやってましたので、本日は除草剤のお話をしてみたいと思います。

この時期ホムセンにはありとあらゆる種類の除草剤が陳列されてて、「どれを選んでいいのかさっぱりわからない」という方も多いと思います。除草剤は大きく分けて二種類に分かれます。液体タイプと粒剤タイプ。液体タイプはほとんどがグリホサート系除草剤と言って、ようはラウンドアップです。ラウンドアップは特許が切れてるのでジェネリック品としてあらゆる類似製品が割安に販売されています。ジェネリック品は現在のラウンドアップマックスロードという商品の中身とは微妙に違うようですが概ね除草効果は同じです。

そして粒剤タイプの成分は製造会社によってマチマチのようですが、概ね除草効果が半年ぐらい長く持続するのを売りにしています。液体タイプと粒剤タイプの作用の違いは液体タイプは葉から入って根まで枯らす、粒剤タイプは根から吸収して枯れていきます。さらに粒剤タイプは土に撒いた除草剤成分が半年ほど土に残留して、長い期間雑草が生えにくくなるのを売りにしてます。

勘違いしがちなのは、グリホサート系除草剤をジョウロ等で土にしみ込むまでたっぷり撒いても既存の雑草は枯れますが、その後雑草が半年とか長期間生えなくなる作用はありません。逆に言うと土に除草剤をしみ込ませても土中の除草効果は無効化されますので庭木に影響がなく。撒いた直後にすぐ草花や野菜、庭木等を植えることが出来るのです。

反対に粒剤系除草剤は効果が長く続き、土中の除草効果が長期間残留しますので、撒いてすぐなんか植えても枯れてしまいますし。庭木の根元に粒剤除草剤を撒くと庭木が枯れるおそれがあります。

注意したいのは最近は液体タイプでも「半年ぐらい除草効果が持続!」という商品が売ってますが、それを庭木回りに撒く場合は要注意です(大概、希釈済みシャワータイプで売ってるので庭木回りに撒きますと土までしみ込んで庭木まで枯れてしまうということが起きがちです)

後、除草剤は農耕地用と非農耕地用があるのですが非農耕地用除草剤を農耕地に使用するのは法律違反になり最悪罰せられる可能性がありますので注意しましょう。粒剤系除草剤はほぼ非農耕地用です。ラウンドアップは農耕地にも使用出来るようですが、安いジェネリック品のグリホ系除草剤には非農耕地用も多いのでご注意ください。

しかし実際中身は同じだったりしますが農林水産省へ農薬申請登録しますと国のお墨付きが付き、農耕地用除草剤として販売出来るようです。その申請登録にお金がかかるので申請せず非農耕地用としての販売になりますが、業者はライバル商品よりさらに安く販売出来るメリットもあるわけです。

このように、除草剤にはあらゆる種類、制限等ありますので法令違反しない&大切な植物を枯らさないように買ってきた除草剤は説明書をしっかり読んでから使うようにしましょう。

500mlの希釈タイプはほとんどがグリホサート系です。ラウンドアップとほぼ同じ効果で半額以下で買えるのでコスパが良いです。ちなみにラウンドアップマックスロードの成分はグリホサートカリウム塩で微妙に違います。こっちのが新しいので散布直後の雨に強かったり若干改良されてるようです。

グリホは通常100倍に薄めて噴霧器等で雑草の葉面中心全体に散布します。ジョウロでもよいですがジョウロのが噴霧器より当然散布面積が少なくなりますのでコスパを考えるなら噴霧器のが良いでしょう。スギナ等駆除困難な強害雑草は20倍くらいの濃いめにしつこくかけると駆除出来ます。

グリホの良いとこは上にも書いたのですが庭木に悪影響を与えないことです。あくまで葉っぱにかかったものしか効果がないので、樹の幹にちょっとぐらいかかってもほぼ影響ないです。逆に言うと葉っぱが多いほうが除草剤が効きやすくて、雑草等を刈り込んだ後の茎や根に撒いても効果がなかったりします。※庭木に悪影響がないと言っても葉っぱにかかったら枯れてしまいますので注意してください。

枯らしたくないいろんな草花や庭木が植わってるお庭にはグリホ系除草剤一択です。ただ私の経験上、定期的にグリホ除草剤を散布してる日陰の地面にはゼニゴケが生えやすくなるような気がします。コケ類は概ねグリホが効かないので雑草が定期的に駆除されてる日陰の土地に繁殖しやすいのだと思います。スギゴケとか綺麗なコケなら良いのですがゼニゴケは見た目がね~・・・

カーマ(DCM)のプライベードブランドの粒剤除草剤ですが、成分多すぎてわけわからん笑

めんどくさいですが、しっかりと説明書を見ましょう。粒剤系は大概このような絵がかいてありますね。「根の先端から1メートル以上離す」とありますが、樹木の種類や大きさによりけりで意外と庭木の根って広範囲に張ってますので、大事な庭木を枯らしたくなければ、さらに離したほうが無難です。 というかそもそも粒剤系は枯らしたくない植物のあるお庭には不向きなので撒かないほうがよいです。こいつらは砂利の駐車場やアスファルトの割れ目、際。なんの庭木や草花もない空地とかに重宝すると思います。除草効果が長期間続きますので管理が楽ですよね^^

粉系を使用する際の注意としてはお隣との境界辺りの散布ですね。お隣さんの敷地に庭木や草花、野菜とか植わってる場合は撒かないほうが良いです。「結構離れてるから大丈夫」と思ってても地面に傾斜が付いてたりすると雨で除草成分が隣地へ流れていき、お隣さんの植物を枯らしてしまったりしてトラブルの元です。境界辺りはグリホ系のが安全ですが風の強い時は注意してください。風に吹かれてお隣さんの植物にかかってしまう恐れがあります

あとは除草剤のペットへの影響ですがラウンドアップ(グリホ系)の説明によると「撒いて一日はペット等を散布場所に入れないでください」と明記してありますので一日経てば大丈夫ということのようです。粉系除草剤の売れ筋商品ネコソギ粒剤は安全とまで明記してませんが「毒物ではなく普通物です」と明記しておりました。個人的にはは粒剤を浴びるほど撒いた後に犬猫がそれをペロペロ舐める可能性があるので液体タイプより要注意だと思います。粉が雨で溶け土に浸透した後なら大丈夫っぽいですが保証はしません。

ちなみに芝生内の除草がめんどくさいからと、グリホ除草剤を噴霧器で雑草だけにピンポイント散布したつもりでもこのように芝生も枯れてしまいますので注意してください(笑)噴霧器の粒子はとても細かいので雑草だけピンポイントに枯らすとかむずいですね・・・

芝生だけはやはり手で取るしかないですね、綺麗に維持するには・・・

ということで長々と除草剤のお話をしましたが、昨今の夏は猛暑で雑草を手で取る作業はかなり厳しいので(死にます)除草剤をうまく正しく活用すれば楽に安く除草が出来ると思います。こういう薬剤を多用することは地球環境や生態系に悪影響を及ぼす可能性もありますが、毎日草ぼうぼうのお庭を眺めるストレスを簡単に解決してくれる優れものなのでどうしても使ってしまいます。

とくに年配の方は昔ながらの手作業での草取りをやってらっしゃる方が多いので、除草剤をうまく活用出来たら管理が楽になると思います。体力的にも猛暑的にはかなりきついと思いますから・・・ もちろん手作業での雑草取りが好きな方もいらっしゃいますので他人がどうこう言うことではないですが・・・

すごい植物検索アプリ(PictureThis)

私は仕事上、お客様に植物の名前を聞かれることが多いのですが、正直名前がわからないことも結構ありまして(勉強不足です)逆にお客様の方が詳しかったりしてお恥ずかしいかぎりなのですが・・・

たまたま発見したこのアプリ、正直すごすぎます。カメラで撮るだけで2秒ぐらいでAIが植物名を判定してくれます。下のカメラマークを押すだけです。さらに病葉の判定もしてくれる優れもの。これが無料で使えてしまうのが申し訳ないほどです。

ただし、アプリ屋さんも商売なので当然有料版へと誘導してきます。アプリに慣れてない方がインストールするといつのまにか有料版になってたりするものです。私の父も高齢なのでたまに父のスマホを見るとわけわからんアプリがわんさとインストールされてます(笑)

知らないうちにアプリ広告をクリックしてしまうんですね~(私が定期的にアンインストールしてますが)父はスマホにクレカ等引き落とし情報を入力してませんのでよっぽど大丈夫なのですが・・・

まず注意することは無料版と無料トライアル(無料おためし)は違うということです。「無料おためししますor今すぐ開始」とかはクリックしないでください。無料トライアルとは「有料版が7日間無料で使えますが、7日以降は有料に移行します」という契約になりあとで解約がめんどくさいです。たいがい上の写真のような画面で無料おためしに誘導してきますが、よく見ると右上に✖マークがありますのでそれを押せば無料版で気軽に使えます。

アプリを起動するたびに結構この画面が出たりしますが、毎回右上の✖マークを押せばアプリホーム画面が出て普通に無料で使えます。当然無料版は有料版より制限がありますが、ちょっと使うぐらいならなんの問題もなく重宝します。無料版で物足りなかったら有料版へ移行しても良いと思います。年間3000円~5000円くらいの費用のようです。

無料で使うつもりが有料になってしまった場合は「PictureThis 解約」で検索してみてください。たくさんのサイトがヒットします。慣れてない方は自己責任でお願いします。

それではさっそく使ってみましょう^^ まずは判別が簡単そうなアオキ。普通に写真を撮るように〇ボタンを押して写真を撮れば勝手にアプリが判定してくれます。

ほんの2秒でこのような判定結果画面が出ます。正解ですね^^

お次はなんの変哲もないよくある葉っぱの樹、虫食いしてますがどうでしょう?

タブノキ。正解です。

次は雑草をやってみましょう。こいつは夏によく見るあれです。

スベリヒユ、正解です。ちなみにこの時期ホムセンでよく売ってるポーチュラカ(ハナスベリヒユ)の雑草版がこいつです。

このアプリ正直すごすぎます。まず判定が早い、精度がすごい。10種類ぐらい撮影して間違いは梅の一回だけ。それも二回目に撮り直したらしっかり梅と判定してくれました。撮影の仕方で精度も変わるようです。植物好きには神アプリですね^^

昔は図鑑でしか調べようがなかったのがほんの2秒で植物名が判ってしまうとか便利な世の中ですね。なんか申し訳ないと思ってしまうほど便利です。今の若い人がスマホ依存になってしまうのも分る気がします。私は老眼がキツくてスマホはカメラ、天気予報、グーグルマップぐらいでしかつかいませんが(笑)

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蚊対策グッズ いろいろ

蚊の季節がやってきました。うちは庭木やらなんやらいろいろ植わってますので蚊の巣窟になります。朝、水やりする時でさえ蚊がよってきてストレスになります。庭に出るたびにいちいち蚊取り線香に火をつけるのも結構めんどくさいし、「なんかないかな~」といろいろネットで検索すると、電撃殺虫機というのもがとても安く売ってるのです。で、これたったの2,000円ほどで売ってました。電撃殺虫機はほとんどが電源コンセント式なのですが、それだと結構わずわらしいので「ソーラーか充電式ないかな~?」と調べたらソーラーがあったのでこれにしました^^

よくあるソーラーライトと同じようなもんですね・・・ 多少の防水機能はあるようですが、ザーザー雨にはあてないほうがよいみたいです。

棒で刺すとけっこうお洒落です^^

スイッチ入れても昼だと点灯しません。暗くなると自動で点灯します。

肝心の効果は、ちっちゃい蛾が結構集まってますね~。蚊はあんまり居ないような気がしますが、蚊はちっちゃいので目立たないと思うので微妙なとこです。この値段だと文句言えません・・・

お次は定番の蚊取り線香。これ結構効きます。植木屋はこの時期これは欠かせません。たかが蚊、されど蚊。蚊にまとわりつかれると仕事に集中出来ません。金鳥は高いですね、アースのが安いのでそっち買いますがあまり効果の違いはない気がする・・・

私は両サイドから火つけて煙量を二倍にします。線香が燃えちゃうのが倍早いですが、蚊が寄りずらくなってよいです^^

あとこれ、オニヤンマのフィギュアです(笑)ネットで600円でした。これお客様から教えてもらったのでためしに買ってみましたが効果は未知数です。まあ効かなくても600円でこの出来なら全然許せますね。部屋に飾ってもよいですし。

オニヤンマは日本最大のトンボでなんとスズメバチにも対抗出来るほどの狂暴肉食昆虫らしいです。さすがにオオスズメバチには負けると思いますが・・・ トンボってヤゴ(幼虫?)からして肉食でメダカを食べちゃうくらいですからね~ まあ納得ですわ・・・

これを飾っとくとほかの虫はびびって寄ってこないんだとか?

※追記 帽子にこれ付けて外仕事しましたが、普通に蚊が寄ってきましたので効果はあまり期待出来ないようです(シャツやズボンとかあらゆるところに5,6個とか付ければ効果あるかもしれませんが(笑)  やはり外仕事には蚊取線香が最強です^^

最後は蚊が嫌う植物の代表格のハーブです。これはジャパーニーズハーブのまさにシソです。ハーブはシソ科が多くて、蚊が嫌うと言われてるものは、ミント、バジル、ローズマリー、ラベンダー、セージ(サルビア)などがメジャーですかね?

お客様宅でハーブがたくさん植わってたお庭には蚊がほとんど居ませんでした。ただそこのお宅はかなり広くて日当たりと風通しよく庭木も少なく下草もボサボサしてないので蚊が隠れるようなとこもないしダブルで効果があるのだと思います。

蚊がたくさん居るお庭ってのは日当たりが悪くて庭木や雑草で鬱蒼として風通し悪くジメジメしてるようなとこは蚊の巣窟になりますね。なのでこの時期は雑草を生い茂らせないことが重要ポイントとなります。

ちなみにシソは葉っぱをお肌にこすりつけると蚊が寄ってこないとか? でもめんどくさいですよね? シソの葉はこするととてもいい匂いがします、とくに裏側が。

シソはこぼれ種で発芽する確率がとても高いので毎年ほったらかしでも芽が出てきます。私はあまり食べることはしませんが、たまに葉っぱをちぎって匂いをかぐくらいですが、とてもいい匂いで癒されます。

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害虫駆除(消毒)のお話

虫の嫌いな方は申し訳ありません。画像が気持ち悪いかもしれませんがご了承くださいませ。

梅にアブラムシが大量に発生しております(笑)梅はケムシやカイガラムシ等、虫が良く付く庭木です。さすがに大量発生すぎるので先日消毒したのですが、スミチオンの古い期限切れがあったのでためしにかけてみたのですが、やはり効いてない(効きが悪い)ようです。

開封後、年数経ってるのは成分が分解して効果がなくなるのはほんとのようです。

ふと見るとテントウムシがアブラムシをガシガシ食べておりました^^ 園芸好きなかたには常識ですがテントウムシはアブラムシの天敵です。こういうのを見ると消毒を躊躇してしまうので、こいつはこのまま消毒せずに放置します。

そんなに大きくない梅の木ですが、梅はこのようにすぐボサボサになります。

虫が付いてるのは徒長枝がほとんどで、どのみち秋には根元から切ってしまう枝なので虫が付いててもそんなに問題ないので放置します。今、切ってしまえば虫ごと切り取れてすっきりするのですが、またすぐ生えてくるし、花数が少なくなるので私は今の成長期は切らない方向で育ててます。

続いて桃の木にもアブラムシが大量発生してます。梅とは違う種類のようですが、こっちのアブラムシは排泄物が甘露と言ってベトベトする液体でかなりうっとおしく実にも影響するので駆除します。このアブラムシの排泄物はアリなどが好物なのでこれを食べにアリが良く木に登ってきます。これが所謂アリとアブラムシの共生関係で、アリは甘露を食べるかわりにアブラムシを天敵から守る役目を担うわけです。

アブラムシは大概葉裏に付くので葉っぱの上に居るのは死んでる奴らかな?それが糞(甘露)にくっ付いて白く目立つのだと思います。梅も桃もバラ科なのですがバラ科って虫が良く付く傾向だと思います。サクラ(ソメイヨシノ)もよく虫が付くのですが・・・

ここから私の害虫駆除(消毒)に対する考えを答えさせて頂きたいと思います。やはりなるべくなら使わないこしたことはないと思います。害虫だけでなく他の有益な虫にも少なからず影響しますし。薬剤を多用すると植物が弱くなっていくと思います。

強い植物は薬剤に頼らなくても自分の力で病害虫を防ぐ力を持ってます。人間と同じであまり過保護にすると丈夫に育っていかないです。

しかし、バラや野菜など人間が作った園芸植物で正直薬を使わないとほぼ確実に病害虫が付くようなものは使わざる負えないのが現状です。そういうのはしょうがないと思います。ようは適材適所、ピンポイントで使うのがベストだと思います。

良くないのは、虫も病気も発生してないのに意味もなく毎年定期的に散布するパターンですね。よく勘違いされるのは、一度消毒したからといって、その後半年とか一年間、病害虫が発生しないというような薬剤はないと言うことです。なので正直無駄だと思うんですね。

病害虫は基本的に発生後ピンポイント散布。発生してない木までする必要はないと思います。

ただし、例外はバラなどの弱い園芸植物で、ほぼ確実に毎年虫や黒点病、うどんこ病等にかかる者には発生予定期の一週間~二週間前に予防散布すれば、効果があり綺麗に花が咲くという育て方はありです。あとはチャドクガやイラガなど触るとかぶれや痛みを伴うようなケムシは放置せず駆除することをお勧めします。ちなみに上で「バラなど弱い~」と書きましたが、正直バラは実は強いです! 葉っぱが病害虫でボロボロ、丸裸にされても簡単に枯れませんし、また新芽を出して復活します。うちのバラたちも何十年も生きてます。なので正確には「バラは生命力は強いが病害虫が付きやすく綺麗に花を咲かせようと思ったら消毒は必須な植物」が正解ですかね?

サクラ(ソメイヨシノ)もよく虫が付きますが、サクラはそんなに人間に害がある虫は付かないと思います。イラガはたまに付くようですが正直あまり見かけないですね? なので最近は環境のことを考えて街路樹や公園のサクラには消毒をしない自治体もあるようです。サクラは大きいし費用もかかるし、私もちょっとぐらいケムシが付いてるぐらいなら放置で全然問題ないと思います。私の小学校にもサクラがたくさん植わってましたがケムシだらけでした(笑)それも思い出になったりするのでまあちょっとぐらいなら大目に見てあげて欲しいです。

長々とお話しましたが、昨今は虫が嫌いな方が多く虫はかなり嫌われ者の時代です。正直私も虫は好きな方ではないですが、園芸好きにとって虫は仲間でもあると思うんですよね。私も薬剤は良く使います、しかしあまり過剰にはなりません。最近はイモムシが葉っぱを食べてるのを見ると「かわいい」と思える余裕も出てきました^^

なんでもかんでも己の欲で「私の大事な植物をよくも~!」って感じではなく「このくらいならまあ葉っぱ食べさせてやるか~」ぐらいの気持ちのが園芸がもっと楽しくなると思います。お庭にはいろんな動植物、虫たちが共存共栄しております。人間が勝手に害虫と呼んでる虫たちも鳥や他の虫たちのエサになり、その糞や死骸は土に還って植物の栄養になるんです。生態系が循環してるんです。その観察をするのもまた園芸だと思います。