テッポウムシ

ふとサザンカの根元を見るとお馴染みの木屑がたまってるではありませんか。結構大きなサザンカで幹も太いので一瞬見ないフリをしようと思ったのですが、念のためオガクズを退けて確認してみると・・・

蟻が集っていました。なんとなくテッポウムシ被害とアリってセットなような気がします。薬剤をかけようと思ったのですが蟻が巣作りかエサ探しかわかりませんが集まってたので、もうテッポウムシはアリさんの餌食になってるだろうから薬剤散布はやめました。

私は経験上どっちかいうと「アリは樹に悪影響はあまりないと思う派」なので放置しますが、この後も要観察していこうと思います。多分、根元に洞(穴ぽこ)は出来てしまうと思いますがある程度樹が大きくなると洞を樹木自体が自分で作る場合もあるとなんか読んだことあります。よくわかりませんが、理由は省エネのためだとか?

うちにこいつとほぼまったく同じくらいのサザンカがもう1本あるのですがそいつは根元に結構でかい洞が開いてますが強度的にも生育的にも今のとこ問題なく健康のようです。ただ根元は風通しよく洞が湿気でジメジメしないようにするのは腐りが広がらないよう防止する重要ポイントだと思います。

花芽分化期

毎年夏になるとヘロヘロに弱ってしまう西洋シャクナゲですが今年は今のとこ生育旺盛で元気です。来年咲く蕾が早くもたくさん確認出来ます。去年は蕾を虫に食われましたので薬剤を散布しました。

今年買ったベニサラサドウダンですが予想通り暑さでヘロヘロになってます。多分このままだと8月には葉っぱがコゲコゲでほとんど落ちてしまうかもしれませんがとりあえず日陰には避難しないでこのままスパルタでいきたいと思います。しかし弱ってるのですがこいつもしっかり花芽が膨らんできて来年の準備をもうしてます。

こいつは普通のドウダンより蕾が大きくわかりやすいですね。来年地植えしたいと思います。

こいつはニオイツツジという謎のツツジです。多分レンゲツツジ系の交配種だと思うのですがこいつもやはり夏の暑さに弱いですが、今年地植えの奴を鉢で養生して育てたら元気になり蕾もたくさん確認出来てます^^

長いですがまだ続きます。今年衝動買いしてしまったレンゲツツジ、なんとか暑さに耐えてます。蕾もたくさん付けてくれました^^ ちゃんと薬剤散布したのが効果があったのか?しれませんが・・・ 以上、平地の夏の暑さに弱い落葉系ツツジとシャクナゲでしたが、なんとかがんばってくれてます。

お次は科が変わって暑さにも強いツバキの盆栽ですがこいつは蕾形成が早いですね。他はまだはっきり蕾だと認識出来ない品種も多いです。

最後は桜の盆栽(旭山)です。葉芽かもしれませんが多分花芽だと思います。長くなりましたがこのように樹木たちはこの暑い最中、成長を一旦やめて休んでるように見えますが、夏の強い日差しを浴びて光合成をしっかりして来年の養分貯蓄と花芽の準備という重要な仕事をしてるわけです。

多くの樹木たちが大体7,8月中の夏の間に花芽分化という来年の花芽の製作をしてるのですが、上に紹介した樹木たちのようにすぐに蕾という形で確認出来るのもあれば花芽形成は確定しても年末ぐらいまで蕾として確認出来ない種類もあります。

どっちにしろ、この時期に来年の花数はもう確定してしまいますので秋以降なにやっても花数は増えませんし、バサバサと枝先を剪定してしまうと花芽を落とすことになりますので来年花が咲かないとか少ないということになります。

しかし、サリスベリやムクゲなど夏以降に花が咲くものは大概、当年枝に花芽が付くタイプですので秋以降にバッサバサと剪定しても翌年の花に影響しません。

しかし、今年の夏も猛暑っぽいですが、雨だけは適度に降って欲しいものです。去年の8月のこの地の降水量は調べましたら例年の30%ほどしか降らなかった記録的少雨だったらしいです。たしかに8月に3週間ぐらいまったく雨が降らなかったので庭木が心配だったのを覚えています。地植えの庭木は通常降雨だけで水分は足りますので水やりは不要ですが夏だけは注意したほうがよいです。とくに最近の猛暑は危険ですね・・・

ハナミズキ うどんこ病 放置

3週間前ぐらいの記事、ハナミズキ うどんこ病に「あえて薬剤をかけずに放置したらどうなるかな?」と書いたのですがその後の様子を載せたいと思います。

「弱ってくだろうな」という予想を裏切ってうどんこ病の頂芽からなんと綺麗な新芽が吹いてきました^^ ハナミズキはアメリカから渡ってきた樹木なので日本ではそんなに強いってイメージなかったのですが、なかなかのものですね?

下の方の葉っぱにうどんこ病が感染してくかな?なんて思ってたのですが、とりあえずまあまあ普通の葉っぱですね。

さらに驚いたのは、うどんこ病の頂芽から来年の蕾が出来始めてるのが確認出来ます。すごい根性ですね?

今年、1000円で買った小さな苗を鉢植えで育ててます。「枯れてもいいや」ということであえてうどんこ病放置してみましたが意外な結果となりました。しかし通常はやはりうどんこ病にかかったら治療薬をかけたほうがいいでしょう。

ハナミズキは日本の夏の暑さが若干苦手のようですが、環境が良ければ丈夫に大きく育つと思います。街路樹とかのハナミズギはいつまでたっても大きくなりませんね?

去年の猛暑もきつかったですが、去年の夏にふと西尾図書館のテニスコートの隣に植わってる大きなハナミズキが葉っぱを落として丸坊主になりかけておりました。「こりゃ暑さか水切れで枯れたな~」なんて思ってたのですが、秋になったら葉っぱを出して復活しておりまして、「あなた結構強いのね?」なんて感心しました。

街路樹や公園木は植桝に植わってる場合が多いので普通に植わってる樹より水分が不足しがちになると思いますので大変ですよね?

モミジの木に蟻の巣

「アリが木を登ってるな~」とは思ってたのですが、ふと見ると結構大規模に巣を作ってます。もう何年も前から幹に腐りが入って洞化してるのですが、樹は元気なので放置してます。アリが巣を作るのも何度かありますが私は駆除はしません。

アリが植物に与える影響は調べても賛否両論あり、「害虫なので駆除しなさい」ってとこや「アリは基本的に肉食もしくは雑食性なので植物を食害することはなくむしろ害虫から植物を守ってる面もある」って書いてあるとこもあり迷うところですね。

私はどっちかというとアリは放置してますが、鉢の中やイチゴ苗の周りにアリが巣を作った時はあきらかに生育に影響してましたので駆除しました。樹木の洞(うろ)とかのアリの巣は放置してます。アリは樹の腐ってる部分に巣を作って樹の生きてる部分までは巣を広げないから多分大丈夫です。アリが樹を腐らせてるわけでなく腐ってるから巣に都合良いのでアリが集まってくるらしいです。

しかし、このような状態だと普通は心配になりますので駆除しても良いと思います。ようは幹の腐りを広げないことが重要なのでどっちが良いのか?の選択になりますが、常に湿度を保っていてジメジメしてると腐りは進んで行くと思います。昔は洞にモルタルとかを詰めてたそうですが最近ではなにもしない方がよいという意見もあるそうです。乾いた状態が保てるなら、なにも詰めない方が風通しよくなり樹木自体の力で腐りを止めて行くのを期待するわけです。

アリの巣の上の方の洞は水はけが良いのか乾いていて腐りが止まってますね。この状態が続けば樹木はゆっくりと傷を巻いていく感じに成長していくと思います。なんにしてもこのような洞が出来るのは大概、時期はずれに無理な強剪定するとなるようです。犯人はうちの父です(笑)

アリとアブラムシの共生関係は有名ですが、アリと植物との共生関係もあるようです。

葉の蜜腺 ←このページ様が参考になりますのでリンクさせて頂きました。

成長が早い木(ハゼノキ)

上は去年の8月に撮影したハゼノキ。この時点で成長の早さにびっくりしたのですが・・・

ハゼノキ 成長 | 中村園芸 西尾市の小さな植木屋さん (nakamura-engei.com)

約1年経ち、今こんな感じです。上の方に二番芽が吹いてますね^^ 樹高3m弱ぐらいです。隣にサルスベリが植わってるのですが、サルスベリも生長早い方だとは思うのですがたった1年で5年ぐらい植わってるサルスベリに追いつきました。おそろしい成長力です・・・

他に成長の早い木と言えば、まず桐(桐ダンスのキリです)姉の家に毎年剪定しにいくのですが、必ずキリがやたらでかい葉っぱを茂らせて2mぐらいに成長してます。毎年地際で伐採してるんですがそんなのまったくへっちゃらのようです。

あと最近お客様宅で伐採したクヌギ(どんぐりがなる木です)伐採と言ってもたかだか直径5cmほどしかない勝手に生えてきた奴ですが、5月に地際で伐採したんですが、最近またお伺いしたところ2mぐらいひこばえが生えてました。こいつもなかなかの奴です。

最近はお庭が狭い傾向なので成長の早い木は嫌われる傾向ですが、桐は材が軽く昔はタンスや下駄などによく加工された有用木材です。クヌギは薪や炭、シイタケのほだ木、またどんぐりは森の動物たちの食料として健康な森林を形成するとても優秀な樹木です。

しかし、狭い庭でこんだけ成長が早いと恐怖さえ感じるのも事実です(笑)