0円正月飾り

毎年恒例の門松(正月飾り)ですが、去年から門松の主役、竹を省いた簡素な正月飾りとなっております。竹があったほうが当然かっこよいのですが、青竹が手に入らないので「まあ、なしでも良いか」という感じで作っております。

飾る日程は28日が8が付いて末広がりで良くて29日、31日はあまりよくないらしいです。私はあまり縁起を担ぐ方ではないので気にしませんが、今年は28日に作ってみました^^

とにかく私はめんどくさがりなので、家に生えてるのを適当に切って挿しただけです。南天と万両はお客様宅で剪定したのを頂いてこの日のために取っておいたものですが、南天はたしか12月上旬頃に切ったのですが年末まで持ちましたね~ 葉っぱはさすがにほとんど落ちてしまいましたが、実はたわわのまま維持しております。

南天は生命力と繁殖力が強いですね。つい先日も南天だらけのお庭でまあどんだけの南天を切ったことか、もうその時は「正月飾りに頂こうかな?」とかそんな余裕もなくとにかくこのうっとおしすぎる南天に嫌気がさしましたのでそんな気も起きなかったのです(笑)

ナンテンは「難を転ずる」と言われて縁起の良い植物として重宝されております。完全に無理やりな語呂合わせだと思うのですが(笑)思い込みというのも大事なので「南天が守ってくれてる」と思えるだけでも精神衛生上良いことだと思います。

ついこないだも仕事中にとても危険なコケかたをして、ほんとに瞬間は「やばい大けがする!」と思ったのですが、奇跡的に擦り傷程度で済んだのもなにかが守ってくれたのかもしれません。どんなに気を付けてても一年に一回くらいこういうことがあるので、ほんとにこの仕事油断すると危ないです。なんにしろ今年も一年無事健康で仕事が出来て良かったです^^

今年も充実した一年を過ごすことが出来ました。あらためてお客様たちへ感謝申し上げます。ありがとうございました。また、当HPへご訪問くださいました閲覧者様、あまりおもしろいサイトではなくアクセス数も少ないですが、園芸好きの植木屋の何気ない日々を楽しんで頂けたら幸いです。

本年もありがとうございました、皆様方が良いお年を迎えますようにお祈りいたします。

中村園芸 中村 勲

サクラ(ソメイヨシノ)の剪定

ビフォー・アフターを見ると「ほとんど変わってないじゃん!」って突っ込みが入りそうですけど二回りぐらいはちっちゃくなりました。桜は一般的にはあまり剪定しないほうが良いと言われてますが、庭に植わってますと限界がありますので今回剪定という方向になりました。

私も正直、桜の剪定はあまりというかほとんどしたことがないので詳しい事は解りませんが、桜は間違った剪定や太い枝を切ると腐りやすいので、とりあず基本に沿って癒合しやすい適切な剪定位置で切ってトップジンを塗っときました。あまり太い枝は切ってないのでほぼ大丈夫だと思います。

落葉樹の剪定は葉っぱが落ちてからの冬季が適期ですが桜はとくにそれを徹底したほうが良いようです。葉っぱが繁ってる春夏の成長期に剪定すると切り口から腐りが入りやすいようです。

太い枝や間違った位置でブツ切りしますと、切り口から無数の徒長枝が出て樹形がめちゃくちゃ乱れます。街の桜を見るとそういう個体が意外と多いですね・・・

桜は大きくなって道路や電線にかかるので小さくしようとそういう大胆な切り方をしてしまいがちですが、いっきに小さくしてしまうと切られた分を取り戻そうと無数の枝がぴょんぴょん伸びて収集つかなくなります。ですので可能なら加減しながらの弱剪定のが樹があばれないと思います。街路樹の場合は切らないと通行の妨げになるのでしょうがありませんが・・・

夏に「枝が邪魔だから」と言って自己流でバスバスに切られたソメイヨシノを見たのですが、切られた分を取り戻そうと必死に芽を出した結果、異常な胴吹きで毛むくじゃらのとてもかっこ悪い形になっておりました。葉っぱの色も悪いし、弱ってると思います。やはり教科書通り夏の剪定は辞めた方がいいです。

花・ガーデニングランキング

強風時の高所作業はめちゃくちゃ危険

画像はまったく関係ありませんが、キンカンを剪定がてらたくさん頂いたので載せました^^

この時期、ゆずやキンカンがたくさん手に入るので風邪予防になるのか?開業以来4年ほど風邪をひいておりません。

今日は朝から寒くて北西の風がかなり強くてめちゃくちゃ仕事がやりづらく「こりゃ日を改めたほうがいいかな?」って思うくらいの強風でした。しかし、金土と雨で日程が押してましたので帰りたくても帰れない状況なのでやりましたけど(笑)

家に帰って天気予報を見ると、「なるほど仕事がしづらかったわけだ」と納得の風速8~9mでした。突風なら風速10m超えてたでしょうね?この時期は北西の風6mぐらいはザラですが9m超えはそんなにないと思います。6尺の脚立でも風で体が煽られて怖かったので10尺ぐらいだと多分無理だったと思います、というかやらないほうが良いですね。事故率が相当高いです。

今日のニュースで静岡の方で死亡事故があったようです。強風で煽られての転落で作業員の方がお亡くなりになりました(ご冥福をお祈りします)

外仕事はあらためて危険と隣り合わせだと感じた日でした。皆様もくれぐれもお気を付けくださいませ。

花・ガーデニングランキング

ナンテン(南天)の剪定、実がならない原因は?

モサモサの南天。ナンテンは繁殖力が強くて庭によく勝手に生えたりします。一般的にはスカスカして向こうが透けて見えるぐらいが風情があって良いです。こいつはトトロみたいに毎年ボッサボサになります。

古株で根が広がって樹勢の強い個体は下からワサワサ生えてきてこのように混み混みになってしまいます。この手のタイプには苦労します。ハサミで切れないこともないですが、そうとう握力を使い疲れます。地際までいくと太くてハサミでは切れないのでノコで切るのですが、ここまで混んでるとノコがうまく中に入らないので仕事しづらいですね~。

しかし、今年は先日投稿したケブテックの電動剪定バサミがありますのですんごい楽でした^^ ほんといい買い物しました^^ これくらい間引くと足元がすっきりして良いと思います。

剪定ゴミも結構な量出ます。ナンテンの剪定は脚立が要らないので手軽にできますが、個人でやる場合はゴミの処分のが大変ですね・・・

ビフォー・アフター。 すっきりしました^^

ちなみにこの人はあまり実付きがよくなかったです。ナンテンの実がならない原因で検索すると大概が「花時期が梅雨と重なるので雨で花が落ちてしまうから」と説明されております。それも一因ではあるとは思いますが、あとは「鳥に食べられる」、「植え場所が悪い」、「その個体の性質」等が考えられると思います。

南天は一般的には半日陰ぐらいが良いと言われてますが、日陰に耐えますので建物の北に植えても全然へっちゃらで生育します。逆に、一日中日当たりガンガンな場所でもまったく問題なく生育もします(写真の子はまさにそうです)。日当たりによる実の付き方の差もある思います。理想は半日陰ぐらいが良いと思いますが、日当たりガンガンな場所でも北側でも実付きの良い個体もあるんですよねこれが・・・

なので、結論は「もうその個体の性格としか言えない(いいかげんすぎ)」ような気がします。

なぜかというとお客様宅の南天の傾向を見ると、毎年たわわな奴は毎年たわわだし、実付きの悪い奴は毎年実付きが悪いからです(その場所の環境の差も当然あるのですが)。

あとはぼっさぼさになる樹勢の強いタイプは実付きが悪いような気がする。ほんとに気がするだけでなんの確証もないですが・・・

あとは意外と過酷な環境のが実を付けるかもしれません。庭木が枯れる前に異様に花を付けることがありますが、それは自分が死ぬ前に最後の力を振り絞って子孫を残そうとするからです。

あと、このように株立ち状でひこばえで更新するタイプの樹木は古い枝と若い枝を定期的に更新したほうがよいと思います。どうしても若いひこばえばかりバサバサ切って古い枝を残すような剪定になりがちなので・・・

よくありがちなのが、このように枯れた花軸?だけ残って実が一個も付いてない寂しい光景・・・

ほんとなんでこうなるんでしょうかね?

こいつは白実ナンテン。こいつもあんまり実が付いてない・・・

実付きはよくないですが、すっきり剪定してあげればかっこよいです。

ナンテンは日本のお正月にはかかせないですね^^

花・ガーデニングランキング

ドウダンツツジ 紅葉

カーマで1,000円ぐらいで買ったドウダンツツジですが、まだ植えて三年くらいなのでちっちゃいですが、綺麗に紅葉してくれました^^ 肉眼だともっと赤いです。

うちにはほかに10年ぐらい植わってるドウダンも居るのですが、そいつは紅葉時期にはもう葉っぱがほとんど落ちてしまって紅葉を楽しめないし、10年も植わってるのにほとんど大きくなってなくて、植え場所が悪いのか?そういう性質なのかわかりませんが、そいつはもう期待できないと思い、もう一株カーマで買ったのですが、こいつは期待できそうです。

ドウダンは他の落葉性ツツジと同様、一日中日当たりガンガンな場所は苦手で半日陰ぐらいが良いと言われてますが、お客様宅で日当たりガンガンどころか西日もガンガンな場所に植わってる奴が居るのですが、そいつはめちゃくちゃでかくて元気で紅葉も真っ赤になるので、場所より個体の性格でも左右されるような気がします。

ドウダンってなんか枝の伸びが弱いタイプと強いタイプの二種類ある気がします。当然ですが後者のが元気で大きくなるような気がします。

これは一週間前ぐらいの写真ですが、「茶色いくて今一だな~」と思ってたので綺麗に紅葉してくれてうれしいです^^ ドウダンは花から新緑~紅葉まで一年中楽しめて、病害虫もほとんどなく、成長も遅く大きくならないので管理が楽でとても優秀な庭木だと思います。だから人気のようでどこの園芸店でも大概売ってますね?  

調べたら植えたのは二年半前でした。サツキの手前のほんとにちっちゃいのがドウダンです。これ見ると結構二年半で成長してますね~。やはりこいつは期待出来そうです。

センリョウ、南天の実が結構付いてて正月飾りに使えそうです。仕事がらお客様宅で南天を間引き剪定することがありますが、実が付いてる枝は捨てないでお客様のご了承を得て頂けたりするのですが、一か月くらい持ちますので生け花に重宝します。買うと意外に高いので他の剪定枝と一緒に捨てるのはもったいないです。

こないだ剪定中に近所のおばさんたちが「この樹なんて名前?この落ちてる枝貰っていいかしら?」なんて聞かれたのですが、剪定してたのはクロガネモチです。実がたくさん付いてて綺麗なのでお茶の生け花に使いたいとのことでした。もちろん「どうせ捨てるのですからどうぞどうぞ好きなだけ持って行ってください」って感じでそのおばちゃんたちも喜んで持って行ってくれました

こういう何気ないことも心がほんわかしてほんとにこの仕事の良さだと思いました^^

花・ガーデニングランキング