盆栽にカイガラムシ

かなり遅くなりましたが明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m  

5年ぐらい育ててるモミジの盆栽ですが、昨日剪定してた時、よく見ると・・・

ちょっと解りづらいですが、はじめ「こういう樹皮なんかな?」と思ったのですがじっくり見るとどうもカイガラムシっぽいような・・・ 今年は紅葉時に葉がチリチリになったのはこいつらのせいかもしれません。

電子顕微鏡でアップにしてみますとやはりカイガラムシのようです(名前不明)この電子顕微鏡はネットで3000円ぐらいの激安品でわりと楽しいのですが、手ブレでうまく写真が撮れないのであまり使ってませんがたまに使うと便利ですね^^

お次はピラカンサなのですが、こいつには大分前からカイガラムシが付いてたのは知ってたのですがあまり大事にしてないので放置してました。丈夫なピラカンサでもカイガラが付くと樹勢が弱るようで葉っぱの色がとても悪いですね・・・

このすっごいちっちゃい粉みたいなカイガラムシはうちの盆栽によく付きますが結構やっかいです。よく見ないと気付きにくいですし、普通の薬剤では効きにくいし樹勢がてきめんに悪くなります。

モミジに付いてる奴とはあきらかに種類が違いますね。こっちは細長いボディしてます。脱皮した殻が茶色でよくわかりますね^^

さてどうするか?といいますとこの時期はやはりマシン油が最強だと思いますのでそうしようかと思います。ほんとは常緑樹にはあまりかけないほうがよいのですがピラカンサは枯れてもよいので実験も兼ねて濃くかけようかと思います。

モミジの方は枯れてほしくないのでもうちょっと後にかけたいと思います(太枝を剪定したばかりなので・・・)

しかしモミジはほんとに目覚め?が早いです 年が明けてから剪定したら切り口から水が吹いてきました(枯れはしませんが、モミジは水が止まりにくいので樹にはあまりよくないと思います)太枝は落葉後~年内に剪定したほうが良いようです。

門松作り (邪道かも?)

毎年恒例?(今年で二回目ですが)の門松作りをしたいと思います。可愛らしいミニ門松はお手ごろなお値段ですが、本格的大きいのは万単位で札束が飛んでいきますで自作したいと思います。とりあえずうちの在庫で一番でかそうな駄温鉢に菰(こも)を巻きます。

上から見た図

ここで一番の問題はこれです。タイトルに(邪道かも?)と書いたのは年末ギリに竹を買いに行ったので白竹しか残っておらず。でも10本くらいの束で1100円と激安だったのでとりあえず買ってきました。

白竹ですが去年より太くてよいブツなのでこれで塗って誤魔化そうと思います。「自分家で飾るのでこれでいいかな~」と思ったわけです。

恐る恐る塗ってみると、ハケが安物ってのもあると思いますが、なじみが悪いですね~、竹って見るからに塗料をはじきそうですもんね(竹は油分が多いそうです)

ここで強風で塗料缶が倒れて3分の2(ほとんど)ぐらい流れてしまいました(涙) これ一缶800円ぐらいしたので500円ぐらい無駄にしました(俺のバカ) やはり強風の時にやらないほうがいいですね・・・

かなりやる気がなくなってしまったのですがめげずに塗ってくて色合いは悪くないですね?

1回塗りでも遠目ならあまり違和感がない気がする・・・

近くで見るとこんな感じです。僕の塗り方が下手なのと突然の雪で染みだらけに(ガックリ)

まあでも2回塗りぐらいでいい感じになりそうですよね?

塗れました~ しかし2回塗りでも加工品臭がしますね あたりまえですが・・・

多少かすれた感じのが本物っぽいので2回塗りで止めときましたが、もっと上手く塗れば本物に近づく感じの色ですね?

土を入れて

竹を挿します

松はこの日のために伸ばし放題のうちの黒松さんの枝を使います

10本ぐらい。売ってるのよりかなり短いですが・・・

挿すところの下葉をむしります

水揚げなんてしないでいいと思いますが念のため・・・

この日にお客様宅から剪定して間引いた南天とセンリョウを余さず使います。タダで手に入ったので運がよかったですね(お客様にも気持ちよく持ってってくださいと言われました^^)

ちなみにセンリョウを黄色の実ですがこれが結構綺麗なんです 赤のが主流ですがあんまり綺麗なので思わず憩いの農園で苗を買ってしまいました^^

去年も使ったうちのユズも使いたいと思います。まだ結構残ってますが、寒くなると実がかなりスカスカ感がして張りがなくなるのでユズ(ハナユ)は年内にすべて収穫したほうがよいですね

ずっと付けてると木も疲れますし・・・

あと去年買ったオタフクナンテンの盆栽も。

あとこれもあまり使わないと思うのですが、クロガネモチの剪定枝です。とりあえず寂しい隙間に埋めようかと・・・

松をブスブスと挿していきます^^

残りの隙間を埋めて、たっぷり水をやったら完成です^^ いかがでしょうか?かなり邪道だと思うのですがそんなにめちゃくちゃ違和感ないですよね? 竹は本物の青竹にはかないませんがまあ良しとします(来年はちゃんとした青竹を手に入れたいです)

ともかく安上がりに出来たのでうれしいです^^(貧乏性です) 今年も無事大きなケガや事故もなく過ごせませたのでありがたく思います。一度かなり危ない脚立からのコケ方したのですが、瞬間は「これはもうヤバイ」と思ったのですが奇跡的に転ばずに済んだのも門松のおかげかもしれないので今年も作ったわけです。

さて、本日は大晦日になります。本年も中村園芸ホームページをご覧になってくださいましたご訪問客様、中村園芸をご指名くださいましたお客様、ほんとうにありがとうございました。皆様方が良い年を迎えますようお祈り申し上げます。 

それでは良いお年をお迎えくださいませm(_ _)m  中村園芸 中村 勲

元気のいい黒松の剪定

去年も結構切ったのですが、予想よりかなり茂ってました・・・ 去年初めて見たときより茂ってましたので私の剪定が甘かったのかもしれません・・・ しかし初見の樹木は性格が解らないので初めての剪定はある程度加減してやるようにしております。(お客様にバサバサ切ってくださいと言われればそうしますが・・・)

この黒松、西側に植わってるので最高の場所とは言えませんが(一般的に植物は午前の日光が好きで夏の西日は嫌いな傾向が多い)黒松だけは例外かもしれません。冬でも午後から日が暮れるまで日当たりが良いので、日光大好きな松としては十分なのかもしれません。

こんな感じになりました。今年はわりと太い枝の間引きと忌み枝の処理をかなりしましてすっきりさせました。上の樹冠の方をよく見ますと、結構太い切り口があるのを確認できますでしょうか? この枝は門を被ってる横枝で門被りの樹形に拘るならわりと重要な枝だったのですが太すぎてあまり良くなく、上の頭と近すぎて混み合ってましたので悩んだのですが思い切って落としました。

自分では良くなったと思いますがどうでしょうか? 今は切ったばかりなので切り口が目立ちますが直になじんでくと思います。樹木は上にいくにつれて細くなっていくのが理想で下より上に太い枝があると、ものすごく不自然でかっこ悪くなります。

その場合は思い切って落としてみるのもありです。脇枝がある場合はそいつを次世代の枝として育てればよいし、上の方のが成長力が旺盛なので仮に失敗してもやり直しが効く場合が多いです。ですが下枝は大切にした方がよいです。下枝は生えにくいのでよっぽど要らないと判断した枝じゃない限り切らないほうが無難です。特に針葉樹は切ったらもう生えてきません(針葉樹は葉っぱのない枝や幹からの胴吹きはほぼしません)

別角度、逆光で見にくくてすみません

やはり松はいいです^^ 綺麗に整えられた松を見ながらの年末年始は忘れ去られた日本の和を感じられてよいと思うのですが、また松ブームきませんかね? 一時流行した洋風のコニファーも意外と扱いが難しく今はもう下火になってるのではないでしょうか?

あまり知られてないですけど松もコニファーなのです。コニファーってようは針葉樹の英語なんです。

1日かかるレベルの松はよほど好きじゃないとうんざりすると思いますが、ちっちゃい松で2、3時間の剪定なら楽しいと思うのですが・・・ 今時期は園芸店で正月飾りの松竹梅の寄せ植えや松のちっちゃい苗がよく売っておりますのでみなさま、松の盆栽から始めてみませんか?意外と嵌るかもしれませんよ^^

毎年切っても生えてくる雑草木

この特徴的な対生についたでかいハートの葉と切っても切っても生えて来る恐ろしい生命力&成長力からずっとキリ(桐ダンスのキリ)だと思ってたのですが・・・

この実がまた特徴的でなんか図鑑で見たことあるな~ キリの実ではないっぽいし・・・と思い調べてみると意外とわからない。でかいハートの葉の樹木って意外と多いので・・・

で、この樹木、なんか匂いが臭いのです。「たしかクサギって樹木があったよな~」っと見てみるとあっさり正解でした^^ 「臭いからクサギ」なんてかわいそうな名前ですけど実は綺麗ですね?

このお宅様とお隣さんとの境界の狭いとこから生えてます。ちなみに赤い実はセンリョウです。センリョウ、マンリョウ、ナンテン辺りはやたら勝手に生えてきますね^^

クサギの方を見てみると黒い所が去年の切り口ですね、そっからド太い枝が今年2本生えたようです。

1年でこんな感じでビョーンと伸びました。2m以上はありそうです、すごいですね。庭の他の場所にも5、6本ぐらいちっこいのが生えてました。

この調子だと毎年切るだけじゃラチが開かないということで切り口にグリホサート除草剤を原液で塗らせていただきました。さすがに枯れると思いますが・・・ 

「ついでに隙間のセンリョウも切ってください」ということでなんかもったいないですがぶった切りました。こいつらは除草剤かけませんでしたので来年どうなるか?ちょっと楽しみです^^ センリョウ、マンリョウは日陰に強いですね。こんな隙間じゃほとんど日があたらないと思うのですが・・・

紅葉いろいろ

植えて5年?ぐらいのサルスベリ。結構大きくなりました。 こいつは黄葉する傾向ですね

上、今年植えたばっかのドウダンツツジ 下、10年ぐらい育ててるのですが一向に大きくならないヘロヘロのドウダン。今年はわりと綺麗に紅葉してくれました。

うちの環境がドウダンと合ってないというのもあると思うのですが、樹勢のない奴はいつまでたっても弱いですね。大きな苗もしくは勢いのありそうな苗と買い換えた方が早いかも?しれないです。

今年、枯れるのを覚悟で買ったベニサラサドウダンツツジ。なんとか枯れずにわずかに残った葉っぱが綺麗に紅葉してます。こいつは普通のドウダンより葉っぱが大きく色もうっすらピンクがかってかなり綺麗に紅葉するんですね?

夏には来春咲く予定の蕾をたくさん付けてましたが、その後暑さ?で蕾は枯れてしまいましたので来春の花は0ということになりますが、本体が枯れないだけよかったです。やはりこいつは都市部や夏、暑い地方ではまともに育たないようです。

しかしこんだけ花も紅葉も綺麗だとなんとかうちに地植えで育ってくれたらいいな~と思いました。とりあえず植え場所は落葉樹の下辺りがベストでしょうか?

上、お世話になった方から餞別で頂いた錦糸南天 下の草はイワヒバです(こいつも紅葉しますね)

中、去年寄せ植え用に買ったナンテンですがどうもオタフク南天のようです。

下、去年門松用に買った南天ですがまだ紅葉しておりません。こいつは樹勢がすごいですね。しかし、去年買った時は実がたわわだったのですが今年は0です(悲)うちはなぜか南天の実がならないorなっても落ちたり?食べられたり?ですぐ消えてしまいます(謎)

今年植えたエゴノキです。ほぼ落葉してるのですが残ってる葉が綺麗に黄葉してます。

ユキヤナギです、なんかボサボサの藪みたいですが黄金に輝いて綺麗です。

定番のイロハモミジですが樹形もあまりかっこよくないし色も今一ですね・・・ 「今年はようやく色づいたな~」と思ったら強風であっというまに落葉しています・・・

最後におそろしい成長力のハゼノキです。が、紅葉はやはりこいつがダントツで綺麗です。ウルシ科なのでかぶれるのが難点ですが落葉時期に剪定すればさほど被害を被らないと思うので・・・

うちは綺麗に紅葉する樹木がほとんどないので、成長早すぎなのとかぶれという短所はありますがどこでも綺麗に紅葉するハゼノキを植えました。とりあえず植えてよかったような気がします(この先はわかりません・・・)

昔の和風のお庭は常緑樹のが圧倒的に多い比率(7:3ぐらい?)だったようで、実際お客様のお庭も常緑樹のが多いお宅様が多いです(黄金比率と言ってお庭が綺麗に見えるようです)。うちの庭はさらに常緑樹中心だったので私は落葉樹を植えまくってるわけです(笑) 私が落葉樹が好きってのもあるんですが(季節が感じられて良くないですか?)

今は雑木の庭って言うんですかね?落葉樹中心のお庭が若い方には人気があるようです。冬に明るくなって良いですよね?しかし常緑樹も3割ぐらいはないと個人的には寂しいような気がします。