竹垣(建仁寺垣)作りました

今度お客様宅で建仁寺垣を作らせてもらいますので練習がてらミニ版を作ってみました^^

竹屋さんで材料を買ってきてお客様分を確保して残った端材で作ってみましたが、よく見ると結構ガタガタでプロから見たら「ヘタクソ」と言われるかもしれませんが自分では初めて作ったわりにはまあまあじゃないかな?と思ってます(また自画自賛)

両サイドの丸太の支柱の色が違うのは左のくすんだ色の方はどっかから撤去して持ち帰ったものを捨てずに取っておいたのを使ったからです。ここで役にたちました^^ カーマで買えば一本1000円なので得しました(色が違って変ですけど練習なので問題ないです)

裏から見た図。本式となると青竹で作ってると思いますが、今の時代、竹材の需要がないのでなかなか手に入らないと思いますし、あったとしても白竹より割高です。青竹のが綺麗でよいのは当たり前ですが、日光に当たり続ければ数ヶ月で白くなるのでまあ白竹でも問題ないかと・・・

竹屋さんにいろいろアドバイスを頂きました。とても良いお店でど素人の私に親切におしえて頂きました(しかも安い!)

この建仁寺垣は一級造園技能検定の課題に出る創作物ですが、試験では裏は細丸竹を横に通すのですが竹屋のご主人が「強度的には木材(角材)のがいいよ。竹でもいいけど上と下ぐらいは木材のがいいかもしれないね~」とおっしゃってたのでそうしました。

とくにお客様宅に作るのは高さ180cmの奴なのでとても参考になりました。

初めてなのでやはり失敗はつきものですので紹介しようと思います。釘打つとき竹が割れました・・・ これは気をつけてやるしかないですね・・・

押縁の竹がゆがんでるのを使うとこんな感じに隙間が出来てしまいます。これガスバーナーで曲がりを直せますかね? さすがにここまで太い竹は厳しいですかね?

しかし、なんでも実際やってみないとわからないですね。本や動画で勉強は出来ますが、実際に作業することはとても大事だと思いました。

やはり本物の竹は良いです。うちはオンボロなのであれですが。和風のお家にはとても似合うと思います。

お客様宅での施工の様子は余裕があれば写真撮って後日アップしようかと思ってますが、多分余裕がないので完成写真しかアップ出来ないかもしれないです・・・

自然素材を使っためずらしい貼り絵

お客様がご実家の物の整理をしてらっしゃったのですが、「いらないのでよかったら持っていって」という感じで見させてもらったのですが、これがかなり立派な絵でして、なんていうジャンルかはわかりませんが前テレビで見たことあります。自然植物の葉っぱや樹皮などを使った切り絵?貼り絵? 正式名称は調べてもわかりませんでしたが、このジャンルは結構めずらしいですよね?

お客様のお母様のご趣味なのですが、お母様は病院に入院されてるとおっしゃってました。

これがなんとも言えないあたたかさがあります。昔話の世界観ですね?(花咲かじいさん的な)

竹ぼうきのアップ。本物の竹ぼうきっぽいですね^^

かわいい^^ 癒されます・・・

これは押し花アート?って言うんですかね?

アップにするとおしべがちゃんとあるのがわかります。こういうとこがおもしろいですね。

これもおもしろい。鳳凰ですかね? 額がとてもかっこいいです。

まだたくさんあったのですが、「もっと貰ってこりゃ良かったな~」なんて今になって思います(笑) お客様は「全部持っていってもいいよ」とおっしゃてたのですが、しかし他にも欲しい方がみえるかもしれませんし、常識的に全部持ってくのはあまりにもずうずうしいだろうし・・・

私はうちの父の切り絵よりぜんぜんこっちのがいいですね。あたたかみがあります。

もうひとつ、古ダンスも頂いてきました^^ うちの左の安物のタンスと比べると風格がまるで違いますね(笑)

この取っ手、なつかしい(おばあちゃんちにあったな~)

絵は手書きしてあると思います。昔の品物は手間暇かけてますね・・・

父が言うには名古屋大津通は昔は家具で有名な地区だったようです。これは桐ダンスなのですが、ほんとに軽くて当事でもかなり高価な物だと思います。

名古屋と言えば、昔は結婚すると派手な嫁入りトラックで家具を満載して引越し?してたようなのでこの手の家具はとても需要があったのでしょうね?

うちの母は名古屋が実家でしたので、おばあちゃんちにまさにこれと同じようなタンスや家具がたくさんあったような記憶があります。

完全に歳のせいだと思いますが、最近この手の古い物がとても好きですね。

お客様もおっしゃってたのですが「どうせ処分するなら誰かに貰ってくれたほうがうれしい」と・・・ほとんど傷みもなく状態がとてもよい品ですし、処分するのはかなりもったいないのでほんとタイミングよく頂けてお互い良かったと思います。

日本は今まではなんでもかんでもすぐ捨ててたのですが、昔は物を大事にしていましたよね? これからの時代、今までの大量生産、大量消費、大量廃棄はもう地球環境のことを考えるとあまりよくないですね。良い物を大事に長く使うような時代のがいいですね。経済的にはなかなかむずかしいとは思いますが・・・

最近テレビで見たのですが、空き家やシャッター商店街をリノベして再生してる建築士さんや、古い家を解体した貴重な木材を買い取って古材として再利用してる古材屋さんなどなど、最近は古い物の価値を広めようとがんばってらっしゃる方が増えてますね?

その流れがどんどん広まっていくと実はもっと皆が豊かになっていくんじゃないか?と思ってます。

真冬に咲く寒菊

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします^^

庭をぶらついて適当に生け花に使えそうなのを探しましたが、今年は寒菊の咲き具合がちょっと遅いような気がします。寒菊と言えど寒さにめちゃくちゃ強いって感じではないです。やはり北風の当たらない日当たりの良い場所のが綺麗に咲いてくれます。

最近は霜もよく降りますので縮こまって綺麗に咲いてくれません。ですのでこのように花瓶に生けて温かい室内の方が逆に綺麗に花が開いていきます。この時期の生け花は花持ちがとてもよいので菊とかは一ヶ月ぐらい持ちます。ツバキとかサザンカって茶花によく使われますが意外と花持ちは悪いんじゃないですかね?私の生け方が悪いのかもしれませんが・・・

こいつは樹勢がすごくてよく茂って花付きもよいですが、場所があまりよくないのかご覧の通りヘロヘロで綺麗に咲いておりません。今からまだ気温が下がっていきますので、これから咲き進むことは期待出来ないと思います。

こいつは5年ぐらい植えっぱなしで結構大輪の花が咲いてくれますが今年はいまいち・・・

こいつは菊ではなくてオステオスペルマムです。こいつも丈夫ですね^^

しかし花の咲く時期にかなり固体差があるような気がする・・・ 

秋に咲いたり、冬に咲いたり。 春はまあ普通に咲きますけど・・・

ゴールデンクラッカー。キク科で貴重な木本(樹木)です。ユリオプスデージーの近縁種で日本では草花扱いで売ってますが、日本の環境にも適応して容易に樹木化しますので結構すぐ大きくなりますね。これでも毎年かなりバサバサに切ってますがすぐ元の大きさに戻ります。

こいつもなぜか真冬に咲きますが、花の香りがハチミツみたいないい匂いがするのが良いです^^

こんな寒いのに花を咲かせてる植物を見ると、「健気だな~」って思いますね^^ 春夏園芸にはない奥ゆかしさが冬園芸にはあります。

竹なし門松の正月飾り

タイトル通りです。今年も年末ぎりに竹を買おうと竹屋さんに電話してみたのですが「売り切れてありません」とのことでした。まあ当たり前っちゃあ当たり前ですね・・・ 何事も早めに準備したほうがよいです(めんどくさがりです)。

しょうがないので去年みたいにうちにある白竹を塗装して作ろうかな?って思ったのですが、なんかめんどくさいし二年連続だと面白みがないので、もういっそ竹なしで作ろうと思ったわけです。調べると門松はいろんなバージョンがあるらしく地方によっても飾り方に若干違いがあるようです。そもそも門松というくらいですから本来は松が主役なはずですが、いつのまにか竹が主役みたいになってきたんじゃないですかね?

ということで「じゃあ竹なくても別にいいよね?」って勝手な判断をして作ってみましたが・・・

やはりこれを門松っていうのは無理があります(笑)まあただの正月飾りですわね。鉢にコモも巻いてないですし。鉢の中は土ではなく花瓶を入れて各々挿してるだけです。この鉢かなりでかいので大量に土が要ります。土代をケチったわけです(貧乏なので・・・)

しかし土なんて入れたら重いし、手間も費用もかかってなんもいいことないです。普通の門松ならそうしますが今年はそうではないので花瓶で十分です。

一番見栄えがする南天はお客様宅で間引き剪定したものを頂いてきました^^ あとは家にあるのものを適当に切って生けただけで、買ったのは葉牡丹だけですので費用は200円で済みました^^ 200円でこれだけ飾れればまあまあじゃないですかね?(自画自賛)

しかし最近は園芸店でいろんな正月飾りセットが売っており、しかも安いので(1000円~3000円)くらい?買ったほうが早いかもしれません。

前、「年末にミニ門松作ってお客様に買って頂けたらいいな~」なんて思ったことがあるのですが、憩いの農園でわずか1500円でかなり立派なミニ門松ちゃんが注文販売しておりました。あれ見て、「こりゃ太刀打ち出来ない、やめよう」と思いました(笑)さすが憩いの農園です。

もう一つ、丸太の整理をしていたらおもしろいオブジェに使えそうなのがあったのでそれに生けてみました^^ 多分柿だと思うのですが、三又に分れた分岐点の真ん中に穴ぽこがありまして、そこが丁度花瓶みたいに使えるわけです。

生きてる樹木ですと樹木の防御層が発達して完全に水を遮断したりします。そうなると雨が降るたびに結構な期間水が溜まる状態になりますので、森の鳥や動物たちの水飲み場になったりするのです。中途半端にジメジメで湿気がこもる状態ですと腐朽菌優勢でどんどん樹は腐っていくのですが、逆に水がこのように溜まるほどになれば逆に腐らないようです。なんで腐らないかは空気が触れないからのようです。

しかし、こいつはもう伐採して死んでるただの木材?なので花瓶状態にはならずちょっとずつ水が染み込んで1日ぐらいしか持ちませんので毎日水の補給はしないとダメみたいです。

年末はおかげさまで忙しくて、疲労がたまって「正月飾りはめんどくさいな~」なんて思ってたのですが、やはり作って良かったです。気分の良さがまったく違います^^

今年も無事終わり大晦日となりました。ちょっとずつですがお客様も増えて充実した日々を過ごせました。2022年も当ホームページへご訪問くださいました閲覧者様、中村園芸をご指名くださいましたお客様、大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。皆様がよいお年を迎えますようにお祈り申し上げます。ありがとうございました。m(_ _)m  

中村園芸 中村 勲

伐採した樹木の個性

仕事で伐採した丸太やら太枝が結構たまったので写真を撮ってみました。西尾クリーンセンターは直径10cm以上の丸太、幹枝等は受け入れ不可(太い丸太等は焼却炉で完全に燃えないのと再利用するための粉砕シュレッダーでも粉砕不可能)なので、このように家に一時保管して、たまったら業者さんへ持ってくのですが、お客さまに薪が欲しい方がいらっしゃったので筋トレがてら薪割りしようと思ってます。

真ん中はセンダンです。こいつはめちゃくちゃ成長早くて1年で2mぐらい伸びてしまいますので庭木にするのはかなり無理があるのですが、実生で勝手に生えてきたそうです。かなり綺麗なのでお客様と相談して、手に負えなくなったら伐採するということでそれまで剪定でどうにかやっていきましょうか?ということで残してますが、どうなるか?私も手探り状態です・・・ しかし、幹肌も綺麗ですね・・・

上、庭木の王者モッコク。下はトベラです。 庭木の王者と言われてますが今じゃ誰も見向きもしないただの葉っぱの木でしかありません。これを好きな方はかなり通です。私は大好きです(笑)残念ながらお伺いするお宅様でちゃんと手入れしてあるモッコクに出会ったことがありません。松ほどではないですが小枝が多くて手間がかかります。松は手間がかかる樹木としてメジャーなのでどこもちゃんと手入れしてますが、モッコクはほとんどが刈り込みされちゃってますね。

で、枝葉が混みすぎてモッコクハマキ虫の餌食になってボロボロになってる見るも無残なモッコクちゃんが多いです。 今年ちゃんとハサミで手入れしたお宅様が「なるほど~ これが本来のモッコクなんだね~」なんて感動しておりました^^

正直、長年刈り込み仕立てしてた木を一回やそこらですぐかっこよくはならないのですが、それでも例年よりかなりマシにはなったということですかね?

ちなみに下のトベラは切るとかなり臭いです、ハッカのようなスーッとする匂いに似てますが、それを臭くした感じで、手袋に匂いがいつまでも残ったりします・・・

モッコクは材の色も王者級です。こいつだけ材が赤?オレンジ?っぽくて異質ですね。まるでトップジンを塗ってるように見えますがかなり綺麗なのでこいつは処分せず残そうと思ってます。

こいつはカリンです。幹肌(樹皮)がかなり綺麗なので捨てずに残しました。幹肌の綺麗な庭木と言えばサルスベリ、ヒメシャラ辺りは有名ですがこいつもなかなかのものです。

カリンはナシやボケと近い種類だと思います。実の形がよく似てます。カリンの実は香りがとても良いですが、生食には向いてないので、果実酒やジャム向き。のど飴なんかにも配合されたりしてますね?

柿です。柿はそこらに生えてるので判断しやすいですが、樹木に興味ない方(ほとんどの方は興味ないと思いますが(笑)はこんだけそこら中に生えていても「あれなんの木?」って感じだと思います。柿は樹皮が上のようにごつごつと細かい割れ?シワがあるのですぐ判別出来ます。 しかし上の二枚の写真はたしか同じ木だったと思うのですが、太い幹はシワがかなり目立たなくなってますね?やはり太るとシワが伸びるのですかね?

これは朽ちて白骨化してる樹木ですが、このように白くなるのを盆栽用語ではシャリ、ジンとか呼ばれてて、わざとこのように仕立てて時代の長さや古さを演出するのです。

が、人間の手で加工すると結構不自然ですからやはり自然にこのように朽ちた感じはかっこいいです。こういうのは綺麗に洗って磨けばオブジェとかに使えます。

人生いろいろ、樹木もいろいろ・・・

薪割り結構大変かも・・・