2年ぶり、ボサボサの黒松 剪定

去年時間的に剪定出来ず、結果的に2年?ほど間が開いてしまった黒松ですが、去年あまり樹勢が良くなく、枯れ枝が目立ってましたので樹勢を付けるためにも去年剪定をしないでよかったと思います。ご覧のように元気一杯に茂りました^^ 門松作りに調度良さそうな枝葉ばかりですね(そう考えると捨てるのもったいない感じが)・・・

こんな感じになりました。かなりすっきりというかスカスカなのですが、これはどうしても松の剪定上、長い新枝は見栄えが悪いのでバスバスと落としてくとこうなってしまうので致し方ありません。ですが、これで日当たりが良くなり懐からも新芽が吹きやすくなり、毎年コマめに剪定していけば小枝が増えてかっこよくなっていくはずです。

今年はこんだけ葉を茂らせたのでたっぷり光合成も出来たはずなので根っ子にしっかり養分を貯めてるはず?なので来春の芽吹きもよいと思います。

この人は鳥が飛び立つような、飛行機のような姿ですが今年で三回目のお手入れです。今年は自分でもうまく剪定出来たと思ってたのですがお客様も誉めてくれたのでやはり去年よりかっこよくなったようです。ちなみにこの黒松二本でちょうど1日かかりました。

こちらのお宅様にはたくさんの庭木が植わっているのですが、今年の5月に伺った時に名前が解らずネズミモチ?とあやふやな結論を出したのですが、今回名前が判明しました!

正解はマルバヒイラギでした・・・ 「ネズミモチ」とか言ってた自分が恥ずかしいです。ヒイラギに丸葉があるなんてまったく知らなかったです。というか「葉が丸いと、もはやヒイラギじゃないのでは?」と突っ込みたくなってしまいますが、なぜ判明したかといいますと、同じ敷地内にヒイラギがあるのですが満開に花がさいておりまして、こいつもヒイラギそっくりの花を咲かせてたからです。調べますとヒイラギは意外と種類が多いのですね。ヒイラギがややこしいのは本物はモクセイ科なのですが、〇〇ヒイラギと名の付く植物がやたら多いことです。

良く見るのが南天の葉っぱがトゲトゲバージョンのヒイラギナンテン(こいつはメギ科) 他にクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)今時期に赤い実がなるので良いですね(こいつはモチノキ科) これらは知ってたのですがまさか丸い葉っぱのヒイラギがあるなんて・・・ また一つ賢くなりました。

サザンカが満開です。今年はたくさん咲いてくれました。青空に白花が映えますね~。サザンカは赤花が多いですが白も良いです。紅白交互植えのサザンカの生垣を見たのですがありそうでなかった植栽でとても綺麗でした。

ゆず(ハナユ)がたわわです。去年もたわわだったのですが今年もなぜかたわわです。柑橘は隔年結果習性が強いと言われてますがたまにはそうならない場合もありますわね。得した気分です。

庭園リフォーム(ガーデンリフォーム)

お庭のリフォームのご依頼がありました^^ お客様によると「15年前?ぐらいに作ってもらったのですが、お庭に手がかけられず荒れてしまっているのでなるべく手のかからないように砂利でも敷こうかと思ってるのですが一度見て欲しい」とのことでした。

坪庭より広い横長の二坪くらいの立派なお庭ですが、芝生と雑草で少々荒れておりますね。後ろに竹垣がございますが10年以上の時を経て朽ちております。竹垣をざっと見たら骨組みはわりとしっかりしており胴縁はプラ竹なのでまだしっかりしておりました。

なのでこれに竹ぼうきの竹穂を挿して竹穂垣のご提案と芝生は剥がして防草シートを敷いた上に化粧砂利。樹木回りは玉竜のグランドカバーということで話がまとまりました。

あと手水鉢のある石組みのとこなのですが水琴窟が仕込まれておりました。私、恥ずかしながら水琴窟のことを知らなかったのです(未熟者だ~)調べてみると水滴で音が反響するとても風流なしかけのようです(贅沢な仕掛けです)お客様によると今はもう穴が詰まってるのか?音はしないようです。なのでここの掃除もしようかと思ってます。

こんな感じでお庭の模様替えをしていきたいと思います。なにぶん、当方開業2年目の弱小個人事業主なので材料屋さんとのコネがありません。なので材料はほぼカーマと憩いの農園からの調達になっております。プロのくせにほとんどDIYレベルですがご了承くださいませ。逆に言うと「DIYでこのくらい出来る」という参考になるかもしれません。長いですがよろしくお付き合いくださいませm(_ _)m

まず、竹垣の修復をしようかとおもいます。ホムセンで買占めしない程度に(ご迷惑になると思い)いろんなお店を回りちょこちょこと竹ぼうきを買い集めました。竹ぼうきですので竹穂と竹の柄をバラす作業がめんどいですが予算は安くあがると思いますので・・・

こんな感じで既存の骨組みに竹穂を挿していきます。当初見積もりよりかなりの量がいりますね。少ないと後ろが透けて見えてしまってかっこよくないです。

こんな感じになりました。上のぼさぼさのとこを横に真っ直ぐ切るタイプもあるのですが「今のほうが自然で良くないですか?」ということでお客様の意見が合いこのままということに・・・

お次は整地作業に取り掛かります。一週間前に除草剤を撒いたのですがあまり枯れてませんね?(濃度を間違えたのか?)夏より枯れが遅いような気がする・・・ これはちょっと誤算でしたがしょうがありません芝生を引っこ抜いてきます(これが大変)

整地作業が一番大変でした。お客様によると水はけも悪い箇所があるということで、暗渠排水とまではいきませんが溝を掘り砂利を敷こうかと思います。

整地で掘った土が結構あります。残土で持って帰ってもよいのですが手間なので角に築山を作ろうかと思います。地産地消?で効率良いしエコです(笑)

整地作業終わりました(土木作業は疲れますね)

水琴窟の砂利をかたします。やはり長年経過しておりますのでものすごい土が詰まってました。砂利を掬っては洗いを繰り返し結構難儀でした~。

綺麗に掃除してくと穴がありました^^ ここが詰まってましたので音が鳴らないわけです。

綺麗に洗った石を戻し生まれ変りました。音の方はというと微かに鳴りました。これがなんとも心地のよい音で「贅沢な趣味だな~」と思いました。しかし、石の厚みがありすぎなのか私のやり方が悪いのか?わかりませんが音がかなりちっちゃいので耳を澄まさないと聞こえません・・・

竹ぼうきの余った柄の竹も余さず有効活用しました。ほんとは四つ目垣の立子はもうちょい太いほうが良いのですが、資源の有効活用なのでエコです^^ 胴縁と支柱三本だけ買い足しましたがかなり安上がりな四つ目垣です^^

もう化粧砂利と玉竜も完了しちゃってますが。砂利は大量に必要なら砂利屋さんで買うほうが安上がりだと思いますが、今回はそんなに必要ないのでカーマで事足りました。ただ砂利敷くだけじゃつまらないと思い、三箇所、植栽スペース(花壇)を設けましたが、ここは本来自然石で囲んだほうが良いと思うのですが、自然石が意外とお値段しますので御影縁石とピンコロで間に合わせました・・・

石枠は強度を考えるとモルタルで固めたほうが良いですが、手間も費用も掛かるので土に乗っけたというか埋めただけです。それでも雨降って地固まるといいますが自然にがっちりきまると思います。なによりまた模様替えしたい時に簡単に石が外れますし、石もそのまま再利用できますのでエコです(エコが好きですね・・・)

作業期間にツワブキが咲いてくれました^^ こういう季節の経過を肌で感じられるのもこの仕事の良いとこです。

↓ BEFORE AFTERです

最後までお読みいただきありがとうございます。まだまだ粗は目立ちますが、お客様には大変喜んで頂きまして私も非常に達成感がありました。今まで剪定の仕事がほとんどだったので今回のお庭の模様替えは大変楽しく出来ました(剪定も楽しいですが・・・)

いつかは最初からお庭作りをしてみたいですね~(いつのことになるやら・・・)

今回のパターンは重機も要らないのでDIYでも十分に出来ますので興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか? ちなみに材料費はざっと4万円ぐらいでした。

庭石がわりと高いのがネックですね(和風の庭は自然石があるとないとじゃ風情が段違いです)今は庭石の需要がないので撤去するにもお金がかかります。しかし買う場合も意外と高いので業者さんとコネがあれば経費削減出来るかもしれません。 私の場合、お客様から要らない石をストックしとけば安上がりですが、石は重いし保管場所も取るしでなかなか難しい問題でもあります。

菊の季節です

毎年、この時期は菊苗を一鉢ぐらいは買うのですが今年は一つも買っておりません。挿し木で増やしたのを地植えしたりしてかなり菊が増えたのでもういいかな?という状態だからです。

良いと思ったのを買っても次の年には違う色とかになってしまう場合も多いですし、今年は「これいいな~」と思った菊苗もあまり見かけなかったので・・・ 

あとは今いるレギュラー陣の弱い奴をなんとか増やしまくりたいです。今、10種類?ぐらいあるのですが強い奴3種ぐらいしかなかなか増えませんので・・・

この赤色と奥のピンクのポンポン咲きは強いです。今年はビーナインと言う矮化剤を使ったので去年より背丈を低く抑えれましたがそれでもこいつらは結構デカクなります。支柱をしてないので強風で倒れています・・・

これはアナスタシアという結構有名なブランド品種です。とても綺麗な品種です、普通ぐらいの強さですかね?買ってから5年?ぐらい生き残ってます。

こいつらは私の好きな緑色の菊だったはずなのに翌年からご覧のような色に変化してしまった奴らです。これはこれで綺麗ですから許しますが(でも出来れば緑色のが良いです)

最後は雑草並みの強さの野菊?です、踏まれようが刈られようが台風で倒れようがまったく平気でなんもしてないですけど枯れません。どんどん広がってくので間引きしてます。

やはり園芸品種と野生児では強さがまったく違いますね? 私もこの人らを見習いたいですが(まだまだ貧弱です・・・)

キンモクセイの盆栽 満開

キンモクセイの盆栽が満開になりました^^ 去年は10月半ばに満開だったので今年は2週間ぐらい遅いですね。なぜだろう? 今年は秋になっても暖かすぎるからですかね?

庭木のキンモクセイは樹勢が強い方の樹種だと思いますが、私の盆栽はあまり勢いなく穏やかな成長をしております。去年と比べて見ても主幹をぶった切った以外はあまり変っておりません。

キンモクセイはあまり盆栽では見ない樹種ですが胴吹きもしてくれるし意外に作りやすそうな感じがしますがどうなりますでしょうか? なにより手軽に香りが楽しめて最高です^^

間違った剪定で弱った樹木(サザンカ)

かなりちっちゃいサザンカですが上の枝2本が完全に枯れてしまったようです。昔はもっとでかかったのですが父が「後ろに植わってるコブシが見えない」ということで適当にバサバサと切ったのですが・・・

夏ぐらいから枯れが目立つな~とは思ってたのですが、サザンカは丈夫で胴吹きもよくするのでまさか主枝ごと枯れるとは思ってなかったです・・・

よく見ると適切な位置で切っていない枝だらけで傷が巻けずに中は枯れ枯れ状態と思われます。

これは、主幹なのですがかなりの焼け(盆栽用語ですがようは枯れてるという意味)が入ってますね。樹木は幹枝の周りの形成層で生命活動をしてるので中身の木質部は腐って空洞になっても強度的にはもんだいですが生命活動は維持出きるのですが、これだけ焼けだらけですので水の通り道が遮断されてしまったのかもしれません

一番下の根元も切った跡がありますね? ここも腐りが入ってます・・・ まだ一応生きてますがどうなるでしょうか?

ちなみに正しい剪定位置とは?、こちらの樹木医様のサイトがわかりやすいのでリンクさせて頂きました。